京都府のサステナブルなおすすめの宿・ホテル5選(下京区、中京区、東山区)

京都

「旅にでよう!」そう思い立ち、なんとなく行き先を決めた後についてくるのが「どこに泊まろう?」という問題だろう。

アクセス、値段、部屋のタイプ、周辺のお店や体験、ご飯、お風呂、空間や建築の心地よさ、評価、サステナビリティに対する取り組み。検討すべき項目が多すぎて検索を始めてから予約まで気づくと1〜2時間経っているなんていうこともよくある。

そんな数多ある宿・ホテルのなかから、旅の力を信じるトラベルライフスタイルマガジン「Livhubでは今回、「サステナブル」という言葉に関連するようなおすすめの宿やホテルを選定した。今後47都道府県のおすすめな宿を選定し記事にしていく予定だ。

今回紹介するのは京都府のLivhubおすすめの宿5つ。それぞれ紹介していく。

1. MIMARU SUITES 京都四条(京都市下京区)
みまる道具店

引用元:みまる道具店

MIMARU SUITES 京都四条の一階には泊まれる道具店「みまる道具店」がある。京都の道具屋さん(川端滝三郎商店・倉日用商店)と連携しており、宿泊者は店内の道具をすべてレンタル可能。土鍋からお箸までこだわりの道具が一式揃い。気軽に日本各地の上質なものづくりを客室で体験することができるのだ。

客室では、木箱に入った充実したアメニティにもわくわく。ヒノキが香るバスリボンと共に過ごす入浴時間も、心地よい贅沢を味わわせてくれる。
祇園まで続く、お店が並ぶ四条通りまで徒歩3分、有名な京の台所「錦市場」もすぐ近くにある。ホテルのキッチン・ダイニングをつかって自由に料理できるので、気になる京の食材を選び、腕をふるう楽しみも。

ゲストをもてなしてくれるのは、世界各地から集まった、日本が大好きなスタッフの皆さん。お世話になったスタッフさんも、その旅の大切な思い出になることだろう。

住所 京都市下京区烏丸通松原上る東側因幡堂町717-1
HP https://mimaruhotels.com/jp/hotel/suites-kyoto-shijo/
各種予約サイト

※下記リンク経由で予約した場合、当メディアに紹介手数料が入ります。予約者の方に追加の費用負担は発生致しません。本手数料は、社会を良くするメディア運営を持続的に行うための資金として大切に活用させていただきます。

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2. GOOD NATURE HOTEL KYOTO(京都市下京区)
GOOD NATURE HOTEL KYOTO

引用元:GOOD NATURE HOTEL KYOTO

「人にも、自然にも、いいものを」をコンセプトとして掲げるホテル。心と体の心地よさを追求した客室を含むホテルの内部空間や中庭には、地球環境に根差したデザインを施し、日本らしさ・京都らしさを表現する。天然素材をふんだんに使った客室に身を置くと、四条河原町という繁華街にいることを忘れてしまいそう。

食の面でも、施設から出る食品廃棄物を堆肥化し、それを使って育てた「えんこう米」を提供するなど、生産農家さんと一緒に循環型農業の確立に取り組む。
「二酸化炭素を排出しない方式で発電された電気」であると証明する非化石証書の購入を開始し、全館で使用する全ての電力を、実質再生可能エネルギー由来の電力100%に転換した。他にも、アメニティの環境負荷低減や、食や工芸品の地産地消、アップサイクルされた食品の提供などにも取り組む。

2020年、環境や健康に配慮した建物が認定される「WELL Building Standard™」をゴールドランクで取得、環境に配慮したグリーンビルディングを評価するプログラム「Leadership in Energy & Environmental Design」をシルバーランクで取得。ホテル版評価基準によるこれらの同時取得は、世界で初となる。

健康や環境にストイックに向き合うわけではなく、楽しみながら、健康的でいいものを自分らしく取り入れようと提案する。心地よいからこの場所を選び、自身の健康にも環境にも良い選択が出来た、という清々しい旅の時間を過ごせるだろう。

住所 京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318番6
HP https://goodnaturehotel.jp/
各種予約サイト

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3. 六根ゲストハウス(京都市中京区)
六根ゲストハウス

引用元:六根ゲストハウス

京都の中心にありながら、のんびりした空気の流れる釡座通の小さなゲストハウス。北山杉を自然の染料で染めた、体にも環境にも健やかな美しい空間が、旅人を迎える。

亀岡や京北の生産者からの、届きたての無農薬・無堆肥の野菜やお米を使った朝ごはんが大人気。ベジタリアン、ビーガン、アレルギーなどにも個別に対応してくれる。

フェアトレードの厳しい基準を満たしたアメニティ、オーガニックコットンのシーツやパジャマ、竹布のタオルなど、ここで過ごす時間が穏やかなものになるような配慮がされている。お水を外に持ち出せるよう、ウォーターボトルを貸してくれるという細やかなサービスも嬉しい。

電気は「みんな電力」提供の、FIT電気と再生可能エネルギーという2種類の電源を利用した、環境負荷の低い電気を使う。

親しい人の実家にふらっと遊びに来たような、初めて訪れる場所なのに懐かしさを感じる世界が広がる。旅先でも日々を暮らすように味わう素朴なあたたかさに包まれ、ずっとここにいたような感覚を覚えそうな気がする。

住所 京都市中京区釜座通り御池上がる下松屋町720-5
HP https://rokkonguesthouse.com/
4. トゥカサ(京都市東山区)
トゥカサ

引用元:トゥカサ

買い物も、食事も、旅することにもエシカルな選択を、という思いから生まれた場所。1階はごみを出さない量り売りと地球に優しいプラントベースのカフェバー、2階にエシカルな暮らしを体験できるゲストハウスを併設した、鴨川沿いにあるエシカル複合施設だ。

店内は、木製の家具や、珪藻土や漆喰の壁、植物が配された自然との調和が感じられる空間。大工さんから譲り受けた足場材をアップサイクルした椅子や、アウトレットで購入した割れたタイルを自分たちで加工するなど、新しいものを出来るだけ使わない配慮がされている。電気は太陽光パネルを設置し、自家発電で足りない部分は自然エネルギーのハチドリ電力を利用している。

建物の入り口すぐには、パッケージフリーで食品を購入できる量り売りショップや、オーナーご夫婦が日々愛用しているエシカルなアイテムなども陳列されているので、気になった方は質問してみて。
カフェスペースでは、菜食の料理やスイーツを提供。野菜はできる限り、近郊の農家さんを中心とした自然栽培・無農薬減農薬のものを使用。コーヒーは、オーガニックかつカーボンニュートラルを徹底した「HEROES COFFEE」のものを提供している。

余計なものを持たない、肩ひじ張らないエシカルライフ。そんな体験をした後は、身も心も軽く日常生活に戻れそうだ。

住所 京都市東山区宮川筋8-414-4
HP https://www.guesthousetucasa.com/guesthouse
各種予約サイト

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5. Umekoji Potel KYOTO(京都市下京区)
梅小路ポテル京都

引用元:梅小路ポテル京都

物資や文化の出入り口を語源とする「Port」と「Hotel」の造語。Port=港のように価値ある出会いが行きかう場所、そこから生まれる「ご縁」をつないで円を創り上げるというコンセプトのホテル。

館内には、京都ローカルとのコラボレーションが多数見られる。京都で本屋「誠光社」を営む、ブックソムリエの堀部篤史さんがセレクトした多種多様なジャンルの本が並ぶライブラリースペース。京都発信のレーベル所属アーティストが、その場所・季節にあった音楽をセレクトするレコードコーナー。一階には麹を造る麹室(こうじむろ)を併設した、麹の世界を体験したり学んだりできる梅小路醗酵所も併設。

いちホテルにも関わらず、定番の観光情報ではないリアルな京都の情報が集まる、「噂」から始まる旅を提案する京都のローカルシティガイド「ポmagazine」も運営している。

宿を起点に京都のオーセンティックなローカルの取り組みに触れ、街に繰り出して地元の人たちに話しかけたくなるようなホテルだ。

住所 京都市下京区観喜寺町15
HP https://www.potel.jp/kyoto/
各種予約サイト

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6. 京都・亀岡

京都は京都市だけではない。京都市には良質な宿はもちろん紹介しきれないくらいたくさんある一方で、オーバーツーリズムの課題もある。だからこそ、それ以外のエリアの魅力にも気づいていきたい。

その中でも、京都市の外にあるおすすめエリアとして、亀岡市を紹介する。亀岡市は2015年に環境先進都市をめざすビジョンを策定し、「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」をした市でもある。

亀岡

引用元:Harvest Journey Kameoka

亀岡市を知るには、コミュニティ・ツーリズムを行うHarvest Journey Kameokaが参考になりそうだ。訪れる前にぜひサイトを閲覧して、宿泊や体験の情報や亀岡市の魅力を見つけてみてはいかがだろう。

7. 京都・京北

京都の里山。古くから自然と共生する知恵や文化が今も暮らしの中に生き続ける、京北(けいほく)エリア。平安京の時代から林業が栄えたこの町で、今も山が生み出す自然に支えられる人々の暮らしを体感しに訪れてみてはいかがだろう。

Keihoku

引用元:IDEAS FOR GOOD

京北エリアを知るには、地元をベースにするクリエイティブ集団、里山デザインらが運営するVISIT KEIHOKUや、ROOTSが提供するコミュニティツーリズムなどから情報を得てみて。面白い体験やツアーに参加して、京北の魅力に触れることができそうだ。

Livhub編集部が考えるサステナブルな宿

本来「サステナブルな宿である」と断言するためには、根底からの課題意識を持ちつつ、環境・社会・経済、三要素全てに対して本質的な取り組みを行っている宿である必要がある。例えば、アメニティを自然素材のものに変え、持参を宿泊客に依頼するといったことも大事な取り組みの一つではあるが、それだけでサステナブルな宿と謳うには不十分だとLivhubは考える。我々が本質的にサステナブルな取り組みを行っていると考える宿は、例えばインドネシア・バリ島のエシカルホテル「Mana Earthly Paradise」だ。詳細が気になる方はぜひLivhubが取材した記事「バリ島ウブドに旅立とう。心で ”良さ” を感じるエシカルホテル「Mana Earthly Paradise」」をご確認いただきたい。

しかし日本においては、そうした宿はまだ少ないのが現状だ。そもそも、環境・社会・経済の三要素全てに対してアクションするのはすごく難しいことであるのも事実であろう。それゆえLivhub編集部では、環境・社会・経済もしくは思想のどれかにおいて特徴的なサステナブル要素がある宿も選定に含めている。環境・社会・経済をより良い状態していくための力となる旅が、今後より多く日本に、そして世界中に増えていくことを願って、理想へ向かう過程をメディアとして応援しながら情報を発信していければと思う。

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宿紹介文執筆: 和田麻美子
編集: 明田川蘭&飯塚彩子

※こちらの記事で取り上げている宿は、今後随時状況に応じて追加・編集する可能性がございます。サステナブルな取り組みを行っていると読者の皆様が感じる宿があれば、ぜひcontact@livhub.jpやLivhubの各種SNSのDMにてお気軽にご連絡ください。

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