香川県のサステナブルなおすすめの宿・ホテル6選(三豊、高松、小豆島)

「旅にでよう!」そう思い立ち、なんとなく行き先を決めた後についてくるのが「どこに泊まろう?」という問題だろう。

アクセス、値段、部屋のタイプ、周辺のお店や体験、ご飯、お風呂、空間や建築の心地よさ、評価、サステナビリティに対する取り組み。検討すべき項目が多すぎて検索を始めてから予約まで気づくと1〜2時間経っているなんていうこともよくある。

そんな数多ある宿・ホテルのなかから、旅の力を信じるトラベルライフスタイルマガジン「Livhubでは今回、「サステナブル」という言葉に関連するようなおすすめの宿やホテルを選定した。今後47都道府県のおすすめな宿を選定し記事にしていく予定だ。

今回紹介するのは香川県のLivhubおすすめの宿6つ。それぞれ紹介していく。

1. URASHIMA VILLAGE(三豊市詫間町)
URASHIMA VILLAGE

引用元:URASHIMA VILLAGE|公式HP

浦島太郎が亀を助けた場所といわれる無人島・丸山島を望む地に位置する「URASHIMA VILLAGE」。目の前に瀬戸内海が広がる2,000坪の絶景地に、3棟の客室が建つ贅沢なホテルだ。

客室「幻」は、丸山島に渡れる海の中にある道が、潮の満ち引きにより出現する幻想的な景色を一望できるお部屋。8名まで宿泊可能だ。

客室「時」は、10名までと大人数で宿泊でき、家族二世代・三世代やグループの滞在におすすめ。広いベランダや和室があり、プロジェクターもついているので、子どもたちが遊んだり、大人数で映画を鑑賞したりという楽しみ方ができる。

客室「音」は最も海に近く、6名まで宿泊可能。じっくりと読書をしたり、家族での静かな時間を過ごしたりするのに最適だ。

全棟に調理器具をふんだんに備えたキッチンがある。食材を自由に持ち込むこともできるし、地元食材を堪能できる食材セットの用意もある(要予約)。海を眺めながら入れるビューバスや最高級の寝具も備え、至福のリラックスタイムを提供してくれる。ビーチ沿いのサウナでは、太陽光発電の熱波とヒノキの香りに包まれ、じっくり汗をかこう。水風呂は目の前の瀬戸内海へ!

丸山島には、1日2回の干潮時にだけ海の底から現れる砂の道によってのみ渡ることができる。人間が決めたスケジュールではなく、自然の導きによって現れる道。ここを訪れた際にはぜひ自然のサイクルの中で丸山島、浦島神社にお参りを。日常に戻っても、玉手箱は開けないように。

住所 香川県三豊市詫間町大浜乙171-2
HP https://urashimavillage.com/
各種予約サイト

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2. 仏生山まちぐるみ旅館(高松市仏生山)
仏生山まちぐるみ旅館

引用元:仏生山まちぐるみ旅館|日本まちやど協会

香川県高松市の中心市街地から8kmほど南に位置する郊外エリア「仏生山」。江戸時代の初期に高松藩の菩提寺である法然寺とその門前町として開かれ、今でも当時の建物がわずかに残る。「仏生山まちぐるみ旅館」は、この地域にある小さなお店を巡りながら、時間と空間を堪能できる町全体を旅館に見立てた “まちやど” だ。

最初に作られた客室は、もともとあった住宅が空き家になった場所をリノベーション。広い空間に、中庭を望む客室があり、一般的な宿泊施設と同等の冷蔵庫やドライヤー、ケトルなどを備える(調理は不可)。

ここは特に観光地というわけではない。このエリアにある客室、食堂、カフェ、物販店、温泉などをぐるりと巡りながら、地元の人たちの暮らしに溶け込むような感覚を味わうのがおすすめだ。

まちぐるみ旅館が出来てから、このエリアには徐々に新しいお店が誕生している。まちやど機能があることが人を呼び、街を活性化させ、古くからあった建物に新しい命を吹き込み、今後も続く人間の営みとなっていく。一度訪れたら、また数年後にこの場所を訪れ、まちやどが成長している姿を見てみたくなるだろう。

住所 香川県高松市仏生山町乙114-5
HP https://machiyado.jp/find-machiyado/busshozan.html
3. 千年オリーブテラス for your wellness「The STAY」(小豆郡土庄町)
千年オリーブテラス for your wellness「The STAY」

引用元:千年オリーブテラス for your wellness「The STAY」|公式HP

オリーブの島として知られる小豆島。ここにある樹齢千年のオリーブの木が持つ生命力に秘められたしなやかな美しさを、瀬戸内の海と島の風景とともに五感を通して感じさせてくれるのが、ホテル「The STAY」だ。

「ミッション」「ルッカ」「マンザニロ」というオリーブの名前を冠した3つの客室は、四季の移ろいを眼下に臨む森の中に位置する。全室に海を見渡す大きな窓があり、窓の外にはプライベートテラスが広がる。森から差し込むやわらかな光と、海から聴こえる穏やかな波の音に包まれ、オリーブとともに過ごす時間を堪能したい。

ここでは、オリーブ酒を飲む、オリーブのアロマソルトで入浴する、オリーブオイルでお肌をケアする、オリーブの葉や幹が発する音を抽出して作られた睡眠音楽を聴いて眠る、朝はオリーブの健康ドリンクでスタートするなど、オリーブのなかに自分が浸るようなマインドフルネス体験が叶う。夕食は、小豆島に古くから受け継がれてきた「わりご弁当」。オリーブをあしらった創作郷土料理は見た目にも美しく、まさに五感を刺激される。

館内のスパでは、海が見える小部屋でオリーブのイニシエーションから施術が始まる。最高級のオリーブオイルを使ったトリートメントを受けた後は、生まれ変わったような感覚を味わえることだろう。

住所 香川県小豆郡土庄町甲2473
HP https://1000olive-terrace.com/
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4. とくと(小豆郡土庄町)
とくと

引用元:とくと|豊島観光ナビ

穏やかな瀬戸内海の香川県と岡山県の中間あたりに位置する「豊島(てしま)」。面積14.5㎢・人口約760人の島で、築約80年の古民家を改修した宿が「とくと」だ。趣ある石垣の上の広い敷地を誇る建物からは、のどかな集落全体が見渡せ、その先には穏やかな瀬戸内海の眺望が広がる。本館と別館からなる客室には、それぞれ1組ずつ宿泊できる。

本館の屋根には七福神の鬼瓦が装飾され、古い製法による波打ったガラス窓、大きな灯篭など、建築当時の贅を凝らした建物は見た目にも重厚感があり、圧巻だ。別館には、梁見せ天井の美しい部屋や、間仕切りをなくしたオープンプランのキッチン・リビング・ダイニングが自慢の和モダンな空間が広がる。美しい枯山水の庭、歴史を感じられる建物の中で、非日常な時間空間にタイムトリップした感覚を味わえるだろう。

本館は8人まで、別館は6人まで宿泊可能なので、どちらも家族や友人グループなどでゆったりと時間を過ごすのに適している。この広い空間をひとりで堪能するのもまた贅沢だ。

島内は、レンタサイクルやレンタルバイク、レンタカーなどのサービスがあるため、それらを利用して飲食店や美術館などを巡るのもおすすめ。3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」には、日本国内のみならず世界中から多くの方が豊島を訪れるが、あえてその時期を外して少し静かな島での時間を過ごすのもよいだろう。

住所 香川県小豆郡土庄町豊島家浦1577-2
HP https://teshima-navi.jp/spot/%E3%81%A8%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%80%90%E6%9C%AC%E9%A4%A8%E3%80%91/
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5. 三豊鶴TOJI(三豊市詫間町)
三豊鶴TOJI

引用元:三豊鶴TOJI|公式HP

三豊市にある、かつての醸造職人たちが寝泊まりしながら酒造りにいそしんでいた宿舎をリノベーションした「三豊鶴TOJI」。11名まで宿泊可能な一棟貸しの酒造体験型ゲストハウスだ。杜氏さんが使っていた部屋や縁側や暖炉、職人による細工がなされた扉や建具など、当時のたたずまいをそのまま現在に伝える空間になっている。

酒造りに使用されていた大釜は、仕込み水を使った醸造大浴場として、訪れる人たちを迎えてくれる。酒粕で作った入浴剤付きということで、もはや自分が米になった気分で、醸造されそうな勢いだ。酒蔵サウナは、本格フィンランド式サウナを備え、セルフロウリュも楽しめる。日本酒作りの要である仕込み水100%利用の寝湯水風呂は、火照った体をとろとろに冷やしてくれる。

客室は、部屋の角が直角の升部屋と、部屋の角が円形の酒樽部屋がある。季節に合わせて厳選された4種の地酒を飲み比べ、元酒蔵の世界観を嗜むのも楽しい。日本酒好きには最高の贅沢を味わえる時間空間だ。

杜氏さんが使用していた当時の作業台が残る趣のある炊事場で、思い思いに調理を楽しんで。ここは飲めない人よりも、日本酒の魅力を理解できる人が訪れ、お酒にあう料理やつまみを作って酒飲みどうしで語らうのに適しているかも。

住所 香川県三豊市詫間町詫間 字須田5437
HP https://www.mitoyotsuru.com/toji/
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6. UDON HOUSE(三豊市豊中町)
UDON HOUSE

引用元:UDON HOUSE|公式HP

香川といえばうどん。讃岐うどんの文化を学びながら地域を楽しむ、古民家の宿「UDON HOUSE」。

讃岐うどんの歴史と文化を学ぶ6時間クラスでは、讃岐うどんの文化・歴史・作り方だけでなく、出汁や旨味についてのワークショップや、地域の農園へ出かけ旬の野菜を収穫し、自分で作った打ち立てのうどんと天ぷらを夕食に楽しむことができる。子ども連れや外国からの旅人など、さまざまな人に人気のプログラムだ。この6時間クラスに加え、翌朝近隣の製麺所やうどん店に繰り出して、朝からうどんを頂くメニューもある。

また、ここでテレワークをしながら、でもうどんも味わいたいという人には、UDON HOUSEオリジナルうどん「うどんのおうち」1玉を、施設内で自分で調理して食べることのできるプランもある。希望に応じたうどんの楽しみ方を検討してみてはいかがだろう。

客室にはドミトリータイプの2部屋、和室1部屋があり、ラウンジやキッチン、シャワールームは共用。一棟貸切で利用することもできるので、家族や友人グループなど、大勢で滞在したい人にもおすすめだ。11名まで宿泊できる。

いったいどこまでうどんを愛し食べられるのか、うどん愛を試されるような幸せな時間を過ごせるだろう。

住所 香川県三豊市豊中町岡本1651-3
HP https://udonhouse.jp/
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Livhub編集部が考えるサステナブルな宿

本来「サステナブルな宿である」と断言するためには、根底からの課題意識を持ちつつ、環境・社会・経済、三要素全てに対して本質的な取り組みを行っている宿である必要がある。例えば、アメニティを自然素材のものに変え、持参を宿泊客に依頼するといったことも大事な取り組みの一つではあるが、それだけでサステナブルな宿と謳うには不十分だとLivhubは考える。我々が本質的にサステナブルな取り組みを行っていると考える宿は、例えばインドネシア・バリ島のエシカルホテル「Mana Earthly Paradise」だ。詳細が気になる方はぜひLivhubが取材した記事「バリ島ウブドに旅立とう。心で ”良さ” を感じるエシカルホテル「Mana Earthly Paradise」」をご確認いただきたい。

しかし日本においては、そうした宿はまだ少ないのが現状だ。そもそも、環境・社会・経済の三要素全てに対してアクションするのはすごく難しいことであるのも事実であろう。それゆえLivhub編集部では、環境・社会・経済もしくは思想のどれかにおいて特徴的なサステナブル要素がある宿も選定に含めている。環境・社会・経済をより良い状態していくための力となる旅が、今後より多く日本に、そして世界中に増えていくことを願って、理想へ向かう過程をメディアとして応援しながら情報を発信していければと思う。

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宿紹介文執筆: 和田麻美子
編集: 明田川蘭&飯塚彩子

※こちらの記事で取り上げている宿は、今後随時状況に応じて追加・編集する可能性がございます。サステナブルな取り組みを行っていると読者の皆様が感じる宿があれば、ぜひcontact@livhub.jpやLivhubの各種SNSのDMにてお気軽にご連絡ください。

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和田麻美子

趣味のハイキングを通じ、限られたモノや環境下で最大に楽しむこと、極力ごみを出さないように暮らすことを意識するようになり、Own less, waste less, enjoy more を心がける日々。旅先でハイキングをする山旅、ライブを楽しむ音楽旅を好む。