バリ島ウブドに旅立とう。心で ”良さ” を感じるエシカルホテル「Mana Earthly Paradise」

鳥の鳴き声で目を覚ました

竹で組まれた高い天井を眺めながら、身体をゆっくりと起こし

寝ぼけたまま窓の外に目をやると、目の前いっぱいに広がる田んぼで、朝から働く人の姿が見えた

(そうだ、バリ島に来たんだった)

そう思い出し、顔を洗って部屋の外に出る

昨夜雨が降ったのか葉に滴がつき、土が濡れていた

ぼーっと部屋の前に立っていると後ろから柔らかな声がした

「サラマッパギ〜」

振り返ると、麦わら帽子を被った宿の方が畑の手入れをしているところだった

写真提供:Mana Earthly Paradise

ここはインドネシア、バリ島のウブドにあるホテル「Mana Earthly Paradise(マナ・アースリー・パラダイス(以下、Mana))」

バリというと海沿いのビーチリゾートのイメージが強いかもしれないが、内陸部であるウブドには熱帯地域特有の濃い緑の植物が多く茂り、地域一帯は何かに守られているような、神聖で温かな空気に満ちている。

ウブドの市街地から車で10分ほど、サヤン村という農村地域にManaはある。ホテルを始めたのは、一般社団法人 Earth Company(アースカンパニー)の共同創設者である濱川明日香さん、知宏さん夫婦。二人はManaのすぐそばに住居を構え、元気に駆け回る4人の子供と共に土地に馴染むように暮らしている。

今回はそんなバリ島ウブドに魅せられた明日香さんと知宏さんに、バリ島の魅力、エシカルホテルと呼ばれるManaの取り組み、二人が考えるこの時代に旅に出ることの意味など、たっぷりお話を伺った。

写真提供:Mana Earthly Paradise

「トリ・ヒタ・カラナ」バリ人が考える幸せの3つの要因

濱川知宏さん(以下、とも):「バリの魅力って、自然だったり文化だったり色んなところがあると思うんですけど、私は人々の寛容さがすごくいいなと思います。バリ人は、調和やハーモニーを重視する民族なので、外国人に限らずインドネシアの他の民族も、彼らはどこまでも受け入れてくれる。だからこそ、すごく住みやすいし、壁を作らずに接することができるんですよね」

濱川明日香さん(以下、あす):「インドネシアはオランダに植民地化された歴史があります。大抵、植民地化って、資源だったり地政学的に優位だったり何かしら植民地化する側にとってのメリットがあってされますが、オランダがバリに来てみたらそうした物があまりなかった。でもこの土地は文化が素晴らしいと彼らは気づいて、バリ文化を観光資源として発展させたんです。普通植民地化する時は逆で、文化は排除されていく対象なんですけど、バリではそれが起こらずに逆に温存された。その事実は、すごく今のバリを作っているなと感じます」

「バリ、なかでもウブドってすごく豊かなんですよ。食べ物を育てる土壌や気候がとても良いので、田んぼや畑もそんなに世話をしなくても育った。だから余っていた時間をみんな絵画や舞踊など芸術に使うことができて、その結果文化も醸成されていったんですよね。豊かだったのと運がよかったのも相まって、効率のために排除されてきたものが少ないというか、大事なものを大事にちゃんと出来てきた文化があるんです」

「でもクタやサヌール、ジンバラン、ヌサドゥアなど主に海沿いの観光地は、多くの土地を外国人が所有していて、他の島々からの移住者も多く、バリ島の伝統の暮らしが失われてしまっている場所が多いのが現状です。Manaが位置する内陸部のウブドは、観光地でありながら文化が多く残り、地元の人たちが伝統の暮らしを続ける数少ないエリアですね」

写真提供:Mana Earthly Paradise

あす:「そんなウブドを中心に残る、バリの代表的な文化に『トリ・ヒタ・カラナ』という考え方があります。直訳すると、幸せとかウェルビーイングの3つの要因という意味で、自然とのハーモニー、人々の間のハーモニー、神々とのハーモニー、その3つの調和が全てという考え方です。例えば自然とのハーモニーでいうと、田んぼの土地をホテルにするんだとしたら、田んぼに「ごめんなさい」という儀式をします。自然を敬う心と、どこにでも神々がいるという考え方、これは日本の考え方とも似てますよね」

「この『トリ・ヒタ・カラナ』の中でも、人々の間のハーモニーをすごく大事にするというのは、バリ人の全てを包括しているといっても過言ではない考え方で、実際に私がManaを運営している中でもこの文化を肌で感じた経験があります」

「コロナの影響でこの2年間、観光業に関わるバリ人の多くが解雇されていました。Manaも、居住者向けにコロナ禍であっても需要があるレストランとショップはオープンし続けられるけど、ホテルは泊まる人がいないから一時的にクローズしなくてはいけない状態となり、ホテルスタッフのみ給与無しで自宅待機してもらわざるを得なくなりました。そんな時に、レストランやショップのスタッフたちが、『コストを下げないといけないなら、自分達も全員時短、減給にするし、ホテル側のスタッフにもレストランやショップの仕事ができるようにトレーニングするから、彼らを解雇しないでくれ』と言ったんです。それを聞いて涙が出ましたし、本当に素晴らしいなと思いました。やっぱりそういうところがバリ人なんですよね。自分だけ助かろうとしない。誰1人取り残さない。バリ人のコミュニティの素晴らしさを見せつけられた感じがしました」

次世代のエシカルホテル、Mana Earthly Paradiseの取り組み

Manaも、『トリ・ヒタ・カラナ』の考えに呼応するようにして作られた。彼らは自らを「泊まるだけで社会貢献ができる次世代のエシカルホテル」と呼ぶが、そうしたホテルを作った背景には、明日香さん、知宏さんそしてEarth Comapnyの強い想いがあった。

“誰かが豊かになる背景で、どこかで誰かが犠牲になる現代の社会の構造やあり方では、私たちの子どもたちにつなぐ未来はありません。次世代の子どもたちにつなぐ未来を創れるよう、Earth Companyは人と社会と自然が共鳴しながら発展するリジェネラティブなあり方を追求するために、事業を展開しています。” 引用元:Earth Comapny | Vison & Mision

まさにこの最初の一文は、『トリ・ヒタ・カラナ』における人々の間のハーモニー「自分だけ助かろうとしない。誰1人取り残さない」そうした精神ともつながる言葉。そしてその取り残さない対象は人や社会だけでなく、自然をも含む。「人間だけ助かろうとしない。自然も動植物もなくては人類は生きていけない。全ては一体。だからこそみんなで豊かに」

そうした彼らの想いは、Manaの施設内の細部にまで行き渡り、染み込んでいる。

写真提供:Mana Earthly Paradise

寝泊まりをするヴィラは、建設場所の土、土のう袋、有刺鉄線しか使わないアースバッグ工法と呼ばれる自然な建築方法で建てられている。また、育ちが早く環境負荷の低い素材である竹で組まれた高い天井をはじめ、土や石、再生木材など、新しく木を一本も伐採することなく、自然素材のみで構成されている。

写真提供:Mana Earthly Paradise

施設内で使う水は、周囲の地元農民・住民に必須な貴重な水資源を奪い、宿泊客が過剰に消耗する背景に周囲の住民が苦しむことがないよう、雨水を貯水し、タンクで濾過したうえで循環させて利用している。キッチンや浴室から出た廃水も濾過し循環させ、施設内の植物の栽培に無駄なく活用し、施設内の照明はソーラーパネルで太陽光発電したものを使用している。

また、Manaには宿泊施設であるヴィラの他に、宿泊者以外も利用が可能な「ストア」と「レストラン」がある。まずは社会と環境をよくするストア「Mana Market」について、明日香さんと知宏さんに紹介してもらおう。

mana market

写真提供:Mana Earthly Paradise

とも:「ここが量り売りセクションですね。自分で容器をもってきてもいいし、お店で紙袋や瓶を買って必要な分だけ購入することができます。シャンプー、コンディショナー、ソープ、虫除けスプレー。オリーブオイル、お米、コーヒー、パスタ、ドライフルーツなどの食料。塩、胡椒、バジル、ローズマリー、コリアンダーなどのスパイスやナッツなど。個包装などなしの、パッケージフリーなお買い物ができます」

mana market bottle

写真提供:Mana Earthly Paradise

とも:「お土産で買っていけるようなものだと、例えばインドネシアやマレーシア特有のろうけつ染めの布地であるバティックの残布を使って作られているシュシュやマスク。あとはカリマンタンという地域の女性たちが作っている、HANDEP(ハンデップ)というラタン(籐)を使ったバッグやアクセサリーブランドの商品などがあります」

「Earth Companyでは、Manaのホテル事業の他に、強い情熱とビジョンを持って人生をかけて社会課題解決に取り組み、コミュニティの未来に変革をもたらす逸材であるチェンジメーカー、インパクトヒーローを支援する事業を行っています。Manaで得た収益、つまりみなさんがManaに支払う宿泊費用などは、この事業を行うための費用にも一部当てています。HANDEPはそのEarth Companyが支援したインパクトヒーローのうちの1人が立ち上げたブランドです」

あす:「カリマンタンはパームオイルなどを生産する目的で過剰な森林伐採が長年行われてきました。それに伴いコミュニティが立ち退かされてしまい、自分の職業や土地を失ってしまった女性が多くいます。HANDEPは、そうした女性たちにカリマンタンの伝統の編み物で生計を立てられるように職業訓練を行い、バッグやアクセサリーを生み出しています。ひとつひとつのアイテムに、それぞれ作った人たちの写真が貼ってあって、彼らのメッセージも載っているので、つい買いたくなっちゃいます」

Image via HANDEP

とも:「他には廃タイヤをアップサイクルしたIndosole(インドソール)というサンダルブランド。あとは木ではなく竹から作られたバンブーティッシュやトイレットペーパー、キッチンペーパーもあります。これはいま一番売れていて、何十個もまとめ買いして帰る人もいらっしゃいますね」

あす:「私がいま一押しなのが、Plastik Kembali(プラスチックケンバリ)という製品でプラスチックのごみから作られたお皿なんですけど、一番大きいお皿はペットボトルのキャップ1000個分で作られているんです。バリの東隣にある、ロンボク島でコロナの影響で帰国できなくなってしまったアメリカ人の女性が、どうせ帰れないのならば、せっかくだからこの時間を有効に使おうとして作ったブランドなんです。デザインも可愛いですよね!家でも愛用しています」

plastik kembali

写真提供:Mana Earthly Paradise

あす:「ストアに売っているものを見たら、どういうものを売り買いすれば世界が良くなっていくかすごく参考になると思うし、サステナブルなライフスタイルを始めようと思ったら、今使っているものをショップにあるものに置き換えればそれでサステナブルライフになっていく。世界をより良い場所にするための買い物がMana Marketではできます」

そして、次が命を育む酵素玄米レストラン「Mana Kitchen」。ここでは、施設内にあるパーマカルチャーガーデンで、遺伝子組み換えされていない在来種のタネから自然農法で育てた食材をはじめ、その他オーガニック食材、発酵食材を使い調理された料理をいただくことができる。

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写真提供:Mana Earthly Paradise

あす:「オーガニックとかパーマカルチャーという言葉を聞いて、ヘルス系なんでしょ、美味しくなさそうって思う人が多いですが、マナの食事はぜっっったいに美味しいので、騙されたと思って食べに来てほしいです!」

mana kitchen food

写真提供:Mana Earthly Paradise

その他にも、山の奥の方に住むバリ人のオーセンティックな暮らしを体験しに行くツアーや、植物で染め物をするワークショップ、ヨガやバリ舞踊を学べるアクティビティを要望に合わせて随時開催していたり、月に1度、オーガニック、エコ、パッケージフリー、地産地消の製品を取り扱うローカルベンダーを集めてサステナブルなフェスも開催している。またスタディーツアーと題して、サステナビリティやリジェネレーション、Earth Companyの取り組みについて学びたい人向けのプログラムも随時開催しているという。

写真提供:Mana Earthly Paradise

世界を見て、世界ともっともっとつながろう

さて、ここまで明日香さん、知宏さんの考えるバリ島ウブドの魅力、そして彼らの強い想いに裏付けされたManaの数々の取り組みについてお話を伺ってきた。読み進めていくなかで、泊まってみたい!と思った人もいると願いたいが、その一方でこんな問いを持った人もいるのではないだろうか。

「そもそも、サステナブルが大事っていうなら、飛行機に乗るだけでCO2を大量に排出する旅自体に行かなければいいじゃないか」

もしくは

「旅に出たい・・!この場所に行ってみたい・・!だけど、特に飛行機に乗って海外に旅をすると環境に大きな負荷をかけてしまうのは事実・・そう思うと行動できない・・」

そんな筆者の中にもまだ明確に答えのないこれらの問いに対して、お二人ならどう答えるのだろうか?

とも:「どんな活動でもCO2は排出するわけじゃないですか。普通に生活をするなかでも排出しています。確かに、飛行機に乗るとなるとCO2の排出量は高いんですけど、旅は原体験にもなるし、色々な自分の気付きにもなるし、世界を知ることにもなる。CO2を排出しても、そのネガティブな影響を補うだけでなく、よりポジティブな影響を出すことができれば、それは優位に価値のあることだと思うんですよね。なので、旅に出て飛行機に乗ることで多くのCO2を排出し、地球にネガティブな影響を与えてしまうということを認識したうえで、それを上回るインパクトを周りにも出せるようにしていけば、この気候危機の時代に旅に出る理由を説明できるんじゃないかなと思います」

あす:「世界とのつながりを持っていればいるほど、気候危機含めた社会課題の解決につながっていくと私は思うんです。例えば、2013年にグローバルに展開するファッションブランド数社の縫製工場が入ったバングラディッシュのビルが崩れ、低賃金かつ劣悪な労働条件で働かされていた女性たちを含む1000人を超える人々が建物の下敷きになり亡くなった事件がありました」

「事故原因は、耐震性を無視した違法な増築など、ずさんな安全管理にあったといいます。事故の前日にも建物に入ったひび割れが発見されましたが、建物の所有者は安全のための警告を無視、そして工場の経営者も従業員をそのまま働かせ続けました。そして翌朝9時、ビルは崩壊したと報道されました」

「この問題が起きたのは、工場経営者やビルのオーナーだけのせいでしょうか?サービスに対し正当な価格が払われないためそうした劣悪な工場で服を生産せざるを得ないファッションブランド、ないしはそうした服がなぜそんなに安いのか、本当のコストがどこにあるのかも知らずに手に取る私たちにも責任があるように思います」

Image via Unsplash

あす:「自分の暮らしがどんな風に世界とつながっているかを知らないし、関心を持てない人も多い。でも、例えばバングラディッシュに行ったことがあったら、バングラディッシュとのつながりを持っていれば、この事件を耳にした時、何か自分にできることはないかと思案したり、問題を解決するために行動したりということにもつながっていくと思うんです」

Image via Unsplash

あす:「なので、CO2を排出しないために世界を見ない、というのは逆効果だと私は思います。自分が旅をすることで地球環境に与える影響を認識したうえで、しっかりカーボンオフセット(*1)しながら、ちゃんと来て、ちゃんと見るもの見て、ちゃんと人と繋がって、文化を学んで、その土地のこと、人を知って、その後の人生でその土地や人々を愛し続ける方が、よっぽど長い目で見たら世界に良いことにつながるんじゃないかなと思います」

・・・。明日香さんの言葉がどすんと心に届く。狭くなっていた心をぐわっと開かれたような気がした。

最後に、バリ島ウブドの土地で人々・社会・自然・文化と調和し、世界をもっともっとつなげていくために運営されるManaをどんな人に体験して欲しいか聞いてみた。

あす:「Manaにはドミトリーが二つあって、そこは朝食付きで一泊約2500円と安価で泊まれるようにしています。エコホテルやエシカルホテルって一泊3-4万とか、どこも本当に高いんです。でも、新しいエシカルな建築とか、未来型のやり方などを一番見てほしいのは若い人たち。なので、彼らが気軽に泊まれるような価格設定のプランを用意しています。エシカルってお金を持っている人とか、こういう人にしか通用しないよねっていう概念を取っ払いたいというのもあります」

「あとは若者に限らず、サステナビリティとかリジェネレーション(*2)とか言われているけど、実際やったらどうなのかな、と思っている人たちに、来てみて、あ、心地いいかも、気持ち良いかもと思ってもらえたら一番嬉しいなあと思いますね」

「自然にいいことって自分にもいいんだなあとか。自分にいいことは自然にもいいんだなあとか。自分に本当にいいことは他人にもいいんだなあとか。体感してみてほしいです」

とも:「ぜひ、来てみてください」

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写真提供:Mana Earthly Paradise

明日香さんと知宏さんからお話を聞いた後、Manaには頭で理解して良いと思える価値だけではなく、心で感じて良いと思えるサステナブル、リジェネラティブ、エコ、エシカル、そしてそうした言葉を超える価値が溢れていると思った。

そんな心で良いと感じられる価値や魅力を文章で伝えたいと頑張ったつもりだが、文字を追うだけで人は頭を使うので難しさもある。そこで最後に、もしよければ彼らが作ったこちらの動画を見てみてほしい。Manaで体感できる良い空気にきっと触れられるはず。


Mana Earthly Paradise
公式HP: https://www.manaubud.com/
住所: JL. Raya Sayan, Banjar Mas, Gang Emas, Ubud – Bali.
電話番号: +62 361 9087788
予約: Mana Earthly Paradiseの予約ページから

【参照サイト】Earth Company
【参照サイト】HANDEP 公式サイト
【参照サイト】indosole 公式サイト
【参照サイト】Plastic Kembali / Instagram
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(*1)カーボンオフセット : 日常の経済活動において排出されるCO2の削減に取り組み、それでもなお削減しきれないCO2について別の場所で削減・吸収に取り組んだり、それらの活動に投資したりと違った方法で埋め合わせる考え方のこと。引用元:カーボンオフセットとは・意味 / IDEAS FOR GOOD

(*2)リジェネレーション:再生的・繰り返し生み出すといった意味を持つ言葉で、気候変動やサステナビリティに意識を向ける人々の間で、地球規模の社会課題を解決するための新しい概念として注目されている。地球環境の持続可能性だけを追求するのではなく、地球環境を再生しながら、生態系全体を繁栄させていくといった考え方。引用元:リジェネレーションとは・意味 / IDEAS FOR GOOD

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飯塚彩子

“いつも”の場所にずっといると“いつも”の大切さを時に忘れてしまう。25年間住み慣れた東京を離れ、シンガポール、インドネシア、中国に住み訪れたことで、住・旅・働・学・遊などで自分の居場所をずらすことの力を知ったLivhub編集部メンバー。企画・編集・執筆などを担当。