タイの大手ホテル・不動産開発会社である、デュシット・インターナショナルは、グループにとって日本初進出となるホテル2軒「デュシタニ京都」と「ASAI京都四条」で、運営指針の一つとして掲げている「サステナブル」関連の取り組みを開始した。
取り組みの第一弾として、株式会社TeaRoomと業務連携を行い、自らの茶畑を開設しその茶畑で栽培された茶葉を使ったお茶をホテルで提供するといった、「日本茶」を通じたサステナブル活動に取り組む
タイの大手ホテル「デュシット・インターナショナル」

デュシタニ京都
1948年に設立されたデュシット・インターナショナルは、タイ証券取引所に上場している大手ホスピタリティグループ。事業内容は、ホテルとリゾートのみならず、ホスピタリティ教育、食品、不動産開発、およびホスピタリティ関連サービスの5つのユニットで構成されている。
2023年6月には、デュシット・インターナショナル日本初進出となるライフスタイルホテル「ASAI京都四条」を四条烏丸エリアに開業。また、本年9月1日には、グループの旗艦ホテルブランド「デュシタニ京都」を開業予定だ。
サステナブル活動の一環に茶畑の運営を開始
デュシット・インターナショナルは、世界各地で展開するホテルで「サステナビリティとローカリティ」をテーマにした活動を積極的に展開している。今回、デュシタニ京都とASAI京都四条で、京都独自の日本茶文化にフォーカスした活動を取り組みの第一弾として開始する。
具体的には、京都の和束に自社の茶畑「デュシット・ティー・ガーデン」を設立・運営を行う。その茶畑で有機農法により栽培された茶葉を使った日本茶を2軒のホテルで9月頃より提供を始める。また、ホテルから排出される生ごみを堆肥化し、茶畑に還元するといったサステナブルな施策も展開していく予定だ。ホテル自らがモノづくりの担い手となることで、日本における持続可能な社会の実現に貢献できることを目指していく。
また今後の展望として、デュシット・ティー・ガーデンを通じて、日本茶の有機栽培への転換にも積極的に取り組み、京都のホテルでの提供にとどまらず、同茶畑で栽培された日本茶をグループの膝下である、タイにも輸出していくことも検討している。
ホテルが茶葉の栽培を行い、ホテルで茶葉を利用する。そして、日本のお茶文化の発信にも繋がり、取り組み一通りがポジティブなものになる。ぜひデュシット・インターナショナルの取り組みにこれから注目していただきたい。
【参照サイト】デュシット・インターナショナル 公式サイト
【参照サイト】株式会社TeaRoom 公式サイト

高橋 真理

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