まるで湖に浮かんでいるかのよう。自然エネルギーのみのオフグリッド型ホテル「allbeans Kochi」開業

スーッハー。心地よい風を感じながら、深呼吸。今日も空気がおいしい。

鼻腔をくすぐる森の香り。生き生きと輝く草木や花々。
眩しいまでの陽を浴び、私たちは今日も自然と共に生きる。

自然エネルギーのみで運営する宿泊施設「allbeans Kochi」が、10月5日(土)高知県にグランドオープンした。手がけるのは、宿泊施設の企画・運営に取り組む株式会社allbeans。施設は電線や水道につながず、太陽光発電と雨水濾過システムでエネルギーを自給する「オフグリッド型」のキャビンが特徴だ。持続可能なローカルの創造を目指し、中山間地域の活性化を目指していく。

持続可能な里山をつくるローカルインフラ

allbeansのキャビンはホテルとしての快適さや機能性はそのままに、電気と水を自給する自然共生型の宿泊施設だ。電気は太陽光で発電し、水は雨水を濾過・滅菌することで生活用水として使用している。既存のインフラを使わないため、公共インフラを利用できない場所にもキャビンを置くことができる。さらに、災害時には避難場所としても活用可能だ。

このように、キャビンを通して地域に必要な「ローカルインフラ」の確立をallbeansは目指している。ローカルインフラとは、地域内で自然資本と経済資本が循環する仕組みのこと。地元の木材を使ってキャビンをつくり、荒廃した土地に価値を与える、自然資本の循環。ホテル運営で雇用を生み出す、経済資本の循環。人口減少の影響を大きく受ける地方を拠点に、こうした仕組みをつくり、持続可能なローカルの創造に向けて取り組んでいく。

自然に溶け込むキャビン「allbeans Kochi」

「allbeans Kochi」は高知市中心部から車で35分、一級河川「物部川(ものべがわ)」沿いに建つ、2棟のキャビン。定員は1棟につき2名まで。キャビンは一棟貸切のため誰にも邪魔されず、プライベートな空間を楽しめる。

まるで、湖に浮遊しているように感じる室内。客室からは悠々と流れる川を一望でき、日々刻々と変化する自然を近くで体感できる。室内には、クイーンサイズのベッド、キッチン、トイレ、シャワールームを備え、外にはオープンデッキや庭もある。

川沿いのデッキに座って、自然に溶け込むような気分を味わうのもよいだろう。日常から離れ、自然に還る。allbeans Kochiでは、自分だけのプライベートなひとときを過ごすことができる。

このクリーンな地球がいつまでもつづくために、今私たちができることはーー。自然共生型ホテルで癒しを得、自然にやさしい過ごし方をすることで、そんな気づきをもたらしてくれるかもしれない。

【ご予約はこちら】株式会社allbeans 公式サイト

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