“ワーケーション”という言葉は広まってきたが、朝から仕事を始め気づけば夕方になり、どこに夕飯を食べに行こうかとあたふた。気づけば週末になり、何をしようかとあたふた。といったように、ワーケーションに出向いたものの色々と決めるのが大変で、ともすれば普通の旅行になってしまったという現状も耳にする。せっかく普段とは違う場所に来たのだから、人と出会い、新しいことを試したり、移住や今後の働きを探ったりしたかった…と思いながら帰路につく人も多いのではないだろうか。
そんな現状に答えるべく、南房総市観光協会は今までとは一味違う「この先」の体験ができるクリエイティブなワーケーションの提案を開始した。アクティビティを中心に宿泊施設、ワークスペースを組合せることで、地域ならではの新たな出会いを生み出す。
南房総ワーケーションの大きな特徴は、「ワーケーションコンシェルジュ」の存在だ。南房総に暮らし、ワーケーションアクティビティの開拓を今なお行っているコンシェルジュに、オンラインでの事前相談やプランニングを任せることができる。
事前にプランの相談をすることで、やりたいことが明確になり、希望条件を満たす最適なプランを作ることができる。プラン確定後の予約手配もすべて行ってくれ、当日添乗サービスや現地下見の帯同サービスもあるので、初めてのワーケーションでも安心して楽しめる。

サイトでは、「この先」の ワーケーションが体験できるアクティビティが、3つのテーマで用意されている。1つ目は、「自然と文化に出会う」というテーマ。三方を海に囲まれた半島にある南房総には、豊かな自然と自然が育んだ文化があり、それらに触れるアクティビティの提案だ。2つ目は、「SDGsに出会う」というテーマ。自然の循環や、過疎化や少子高齢化など地域にある課題に触れることで、SDGsへの興味関心を育み、地域で事業開拓をする際のヒントが得られる。3つ目は、「新しい働き方に出会う」というテーマ。ワーケーションの中で地域の生活を身近に感じることで、移住や二拠点生活など新しいライフスタイルのイメージができるといったものだ。
具体的には、里山の恵みを活用した「里山保存食作りワークショップ」や、実際に南房総で地域課題に取り組むファシリテーターによる「地域課題総論」、ヘルスツーリズム認証取得の自然公園を巡る「海と森、大房岬を巡るセラピーウォーキング」、透明度の高い穏やかな海を行く「南房総シーカヤック体験」、沈みゆく夕日を海の上から堪能できる「漁船で行くサンセットクルーズ」などを用意している。
宿泊できる施設は、南房総の地形的特性上、それぞれ多彩な特徴を持つ。海からすぐの昔ながらの民宿や、オーシャンビューロケーションの森の中のホテル、丸ごと貸し切れる里山の古民家、波音が聞こえるテント泊が可能なおしゃれなホテルなど、さまざまな施設が揃う。いずれもワークスペースを確保しており、朝や夜のワークタイムも快適に過ごせる。
サイト内では、これらのワークスペースを備えた宿泊施設や独立したワークスペースと、多彩なアクティビティとを組合せたプランが紹介されている。迷ったらモデルプランをそのまま申込むこともできて手軽。一方で、利用者の好みで自由に組合せることも可能だ。宿泊が難しい方やお試しワーケーションをしたい方向けに、都心から近い立地を生かした「日帰りプラン」も用意されている。
コンシェルジュへの相談料金は、基本料金1時間で税込5,500円、以降30分ごとに税込2,200円となる。現在、期間限定でオンライン相談の最初の1時間が無料。相談された方は、旅行計画の作成と見積り、現地下見の帯同が無料となる。
また、アクティビティおよび各施設(宿泊、ワーク、飲食)の手配料金は、10名以上の場合で旅行費総額の10%、9名以下の場合で1手配1名税込1,000円。添乗サービス料金(宿泊、交通費等の旅行実費を除く)は、1団体1泊2日で税込33,000円。旅程1泊ごとに税込11,000円追加される。なお、添乗員なしのプランも可能。
都心からも程近い南房総へ。プラン内容や手配などが苦手な方も気軽に利用できる「南房総ワーケーション」で、自然豊かな土地でのワーケーションを楽しんでみてはいかがだろうか。
【参照サイト】この先に出会う、働き旅 | 南房総ワーケーション

明田川蘭

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