Airbnbオンライン体験で街の魅力を海外に、日本財団との協力でオリパラ期間に「シティキャストによるバーチャルツアー」実施

東京2020オリンピック・パラリンピックが新型コロナウイルスの影響を受けることなく、通常通り開催していれば、多くの海外からの来訪者を迎え、にぎわいをみせていたはずの日本。各市区町村でも、自治体、事業者、ボランティアなど、多くの人がその時に向けて時間をかけて備えてきた。しかし3月、海外からの観戦客の受け入れの見送りが決定し、多くの来訪者に直接日本の魅力を伝える場は失われてしまった。

そうしたなか、世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームであるAirbnb(エアービーアンドビー)の日本法人と一般財団法人日本財団ボランティアサポートセンターは共同で、日本の魅力を直接ではなくともオンラインで伝えられるようにと「City Castによるバーチャルツアー」を7月30日から8月29日まで実施することを発表した。

同プログラムでは、東京2020オリンピック・パラリンピックの期間中、89人・20グループの「シティキャスト(都市ボランティア)」が、競技が行われる施設が所在する各県・市区町村の魅力を伝える場をAirbnbのプラットフォーム内に設け、オンライン体験として世界に発信する。提供する地域は、東京都、宮城県、福島県、茨城県、埼玉県、千葉県、横浜市、藤沢市、静岡県の9自治体。

プログラムの例をあげると、東京のツアーでは、元地理教諭とベテランボランティアが、パラリンピックで行われるパラマラソンのコースの動画や競技会場の映像レポートを交えながらコース上にある東京中心部の地理や歴史、パワースポットなどをトリビアを交えながら紹介する。

また、宮城県のツアーでは、宮城県都市ボランティア(語り部ボランティア)が、震災資料館や東松島の見どころ、グルメを写真や動画を交えながら紹介する。地元の方のインタビュー動画を通じて震災の様子や、今後のSDGsに関する取り組みなども学ぶことができる。

さらに、福島県のツアーでは、書道教室の先生と弟子の2人が、ソフトボールと野球の会場となる福島あづま球場エリアの紹介のほか、震災や原発事故から元気に復興へと歩む福島の景勝地をクイズを交えながら紹介する。書道教室の先生ならではの日本のかな書の説明とかな書道の実演も魅力だ。

オンライン体験予約の受付は7月8日から開始し、プログラムは7月30日から8月29日の期間で実施する。対応言語は日本語、英語なので日本からの参加ももちろん可能だ。参加費は無料。先着順でグループ予約もできる。同プログラムを通じて、いつかは訪れたい観光地として日本の各街の魅力が伝わることを願う。

【参照サイト】Airbnb特設サイト|東京2020応援プログラム:City Castによるバーチャルツアー
【参照サイト】日本財団ボランティアサポートセンター ウェブページ
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)

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Livhub 編集部

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