Ibis(イビス)やNovotel(ノボテル)などのホテルブランドで知られ、フランスのパリに本拠を置く欧州最大のホテルグループ、AccorHotels(アコーホテルズ)は7月26日、グループ傘下に置くTravel Keys、Squarebreak、onefinestayの事業を今年中に統合し、onefinestay(ワンファインステイ)ブランドに統一することを発表した。
ブランドを一つに集約することで事業を効率化するとともにユーザー体験の質をさらに高め、Airbnbをはじめとする他のホームシェアリングプラットフォームに対抗する。
アコーホテルズは2016年4月に富裕層向けの高級なバケーションレンタル物件を中心に取り扱うロンドン発のonefinestayを180億円で買収したのを皮切りに、本格的にホームシェアリング市場への参入を強化。今年のはじめには同じく高級バケーションレンタル物件を取り扱うTravel Keysを買収、そしてこのたび2016年2月に既に株式の49%を取得していたフランス発のSquarebreakを100%子会社化することが決まり、今回のブランド統合発表にいたった。
高級バケーションレンタル物件を取り扱う今回の3社のブランド統合に伴い、新ブランドとなるonefinestayは全世界で10,000物件以上を供給することができるようになる。物件はニューヨークやサンフランシスコ、ロサンゼルス、ローマといった都市から、インドネシアのバリ島やカリブ海のサン・バルテルミー島といったリゾートアイランド、フランスやイタリア、ギリシャといった地中海の人気エリアまで幅広く網羅することになる。
onefinestayが強みを持つハイエンドな物件についてはAirbnbも注力することを公表しており、今年の2月にはAirbnbもカナダのLuxury Retreatsを買収している。今回のアコーホテルズのブランド統合発表に伴い、富裕層向けの宿泊市場もさらに競争が激化することになりそうだ。
【参照リリース】onefinestay becomes global leader in luxury private rentals


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