アプリではじめるアパート経営「TATERU(タテル)」の開発・運営を行う株式会社インベスターズクラウドの子会社である株式会社iVacation(以下:iVacation)は7月26日、旅行者や民泊ゲストの行動履歴などのデータを収集し可視化する「データエクスチェンジサービス」を2017年8月より開始することを公表した。これに伴い民泊向けIoTデバイス「TATERU Phone」の名称を「TRIP PHONE(トリップフォン)」に変更した。
データエクスチェンジサービスはコンシェルジュアプリ上で提供する。これによりコンシェルジュアプリで運用側のコンシェルジュのチャット業務の効率化を図るだけではなく、旅行者の属性や行動履歴などを収集し、民泊物件の宿泊者データの提供や民泊運営やサービスの改善・向上を図るツールが活用可能となる。

今回名称変更となったTRIP PHONEは旅行を快適に楽しんでもらうためにローカライズされた旅行者向けIoTデバイスだ。民泊利用者等に無料で貸し出され、多言語対応のトリップコンシェルジュが、チャットにて国内外のユーザーの要望に対応するほか、テザリングや翻訳機能、観光地の音声ガイド機能などを利用することができる。TRIP PHONEから収集されるデータシステムは、貸し出しを行うホテル、民泊などの宿泊施設や旅行代理店へも提供可能としており、収集データの幅を広げていきたい考えだ。
iVacationは6月にIoTソリューション事業を手掛ける株式会社ウフルと戦略的資本業務提携をしており、すでにインベスターズクラウドの子会社である株式会社Robot Homeが賃貸住宅におけるデータエクスチェンジ市場へ参入している。データエクスチェンジ市場はビッグデータを利活用した新ビジネス創出や地方創生など社会課題の解決への糸口として期待が高まっており、今回はこれをiVacationが民泊業界において活用するかたちだ。
今後、蓄積したデータを統合的に集積し、分析可能なデータエクスチェンジプラットフォームの構築を図る見通しだ。
【参照リリース】民泊業界のデータエクスチェンジ市場へ コンシェルジュアプリで、旅行者の行動履歴データを可視化!
【参照リリース】IoTを活用した賃貸住宅のデータエクスチェンジ市場へ インベスターズクラウドとウフルが戦略的資本業務提携
(Livhubニュース編集部 平井 真理)


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