自転車に乗って、気ままでサステナブルなキャンプ旅を。サイクルキャンピングトレーラー「ワイドパスキャンパー」

好きな時に好きな場所へ移動して、海や山に囲まれて暮らし、星空の下で眠る。そんな自然に近い暮らしを実現してくれるキャンピングカーに憧れたことはないだろうか。

とはいえ「キャンピングカーは広い駐車スペースが必要だし、何より予算が…」なんて諦めざるを得ないことも。

そこで紹介したいのが、Glyngøre(グルングウーア) に本拠を置くデンマークの企業「TMP 」が販売する、自転車で牽引できるキャンピングトレーラー「Wide Path Camper(ワイドパスキャンパー)」だ。

Image by widepathcamper.com

このワイドパスキャンパーの最大の特徴は、折りたたみが可能なこと。

Image by widepathcamper.com

そして大人2名までが就寝できるベッド(200 x 9 cm)と、大人4名が着席できるダイニングテーブル(75 x 50cm)も備えている。


Image by widepathcamper.com

2つ折り時のサイズはW97 x H175 x L149cm、キャンピングカーとして使用する際のサイズはW99 x H175 x L285cm。重さは約92kgなのでなんとか自転車でも牽引できる範囲だ。

ちなみに価格は2022年8月現在の表記で税込4,000ユーロ(2022年8月時点で約54万円前後)。一般的なキャンピングカーに比べたらかなり手頃な価格だ。2022年8月時点で日本への出荷が可能かを販売元のTMP社に問い合わせた所、アジアへの輸送費用は高くつくが出荷は可能という回答を得た。

Image by widepathcamper.com

ただ自転車にフレンドリーな街づくりが進んでいる自転車王国デンマークに比べると、日本は自転車の走行や牽引物に関する規制が厳しい場合が多いため、注意が必要だ。日本の道路交通法は自治体ごとに規定が違うが、例えば東京都では自転車で牽引する場合の重量は、リヤカー本体と積載物の合計で120kgまでという制限がある。また幅は90cm以上になると自転車レーンは走れず、車道を走らなければならないという制限がある。

オートキャンプに比べてCO2排出が少ないサステナブルな移動手段でもあり、そして車よりも気ままなスケジュールが可能になる、自転車によるキャンプ旅。こんな選択肢が日本でも気軽に選べるようになると嬉しい。

【参照サイト】wide path camper公式サイト
【参照サイト】TMP (Thomas Møller Pedersen. ApS)

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いしづか かずと

Livhubの編集・ライティング・企画を担当。訪れた場所の風景と自分自身の両方を豊かにする旅を探している。神奈川と長野をいったりきたりしながら、二拠点生活中。今気になっているのは環境再生やリジェネラティブツーリズム。環境再生医初級。