世界最大手民泊仲介サイトのAirbnb(エアビーアンドビー)は、現在オーストラリアで発生している大規模森林火災に伴い、被災者や救急隊などに対して、有志のホストが一時的に宿泊施設を無償で提供できるプログラム「OpenHomes(オープンホーム)」を実施している。
オープンホームは、「困ったときはお互い様の精神で、無償で部屋を貸す人と借りる人をつなぐプログラム」だ。2012年に米国東海岸を襲ったハリケーン・サンディをきっかけに、自主的に自宅を開放した有志の動きに感銘を受けたAirbnbが正式にプログラム化した。今では救援、医療目的の滞在、難民、亡命といった要因で一時滞在先に困っている人々を救うプログラムとして展開され、これまでに30,000人以上の受け入れ実績がある。日本では、2016年4月に最大震度7を記録した熊本地震発生時に、同プログラムを通じて、熊本、福岡を中心とした有志のホストが被災者を支援している。
今回のオーストラリアの森林火災に伴う同プログラムの対象地域はニューサウスウェールズ州、ビクトリア州。1月1日または1月2日から1月16日までの期間内にチェックインした被災者や救急隊などを対象に、全サービス料を免除する。それと同時に受け入れるホストを募集しており、予備の部屋またはアパートに、快適なベッド、基本的なアメニティと日用品を備え、2日以上連続して宿泊場所を提供することができるホストが求められている。
2019年9月より豪州南東部を中心に広がっている今回の森林火災は深刻な被害をもたらしている。ニューサウスウェールズ州では、約500万ヘクタールが焼け、1,500軒以上の家屋が壊れ、避難所を探す必要がある被災者は数千人にものぼる。また、ビクトリア州では約450万ヘクタールが焼けたといわれている。Airbnbが提供する「オープンホーム」プログラムが、現地の人々の大きな心の支えとなることに期待したい。
【参照ページ】Australia fires: A visual guide to the bushfire crisis
【参照ページ】Airbnb Open Homes – Bushfire – New South Wales
【参照ページ】Airbnb Open Homes – Bushfire – Victoria
【参照ページ】Airbnbオープンホーム
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
(Livhubニュース編集部)
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