民泊仲介サイト世界最大手のAirbnbは9月20日に最新のレポートを発表し、ゲストが外食産業に多大な経済効果を及ぼしていることがあらためて浮き彫りとなった。
レポートによると、2016年9月から2017年9月にかけてAirbnbのゲストは世界中44都市の飲食店で約65億米ドルを費やしたという。コペンハーゲンやロサンゼルス、東京などの主要都市では、滞在中ゲスト1人につき、1泊あたり平均して40〜100米ドルを外食に出費したとのことだ。
ゲストは平均して消費の43%を滞在している地域で消費しており、Airbnbを使用して宿泊代を節約したぶん、食事やショッピングなど他のものにより多くのお金を費やした人は56%にのぼった。そのなかで、ショッピング、交通、レジャーなどの費用に比べてレストランなどの外食で最も多くの費用を旅行中に費やしていることも分かった。
Airbnbは、最近米レストラン予約サイト大手のResyとの提携により、Airbnbプラットフォーム上から米国内のレストランをオンライン予約できる機能を発表したばかりだ。このレストラン予約機能は今後、米国以外でも利用可能になる予定で、世界中のレストランへのアクセスが増えればゲストの外食消費はさらに伸び、地域社会に更に大きな経済的利益をもたらすことが予想される。
Airbnbは、「暮らすように旅する」ことをコンセプトとて2008年に発足以来、以前は観光業の恩恵を得ていなかったコミュニティに利益もたらし、旅行を民主化した。Airbnbリスティング物件のおよそ4分の3が伝統的な観光地以外の場所に位置するため、既存のホスピタリティ業界では一般的になおざりにされるコミュニティとの格差是正にも貢献している。
これらの利益は、Airbnbのホストコミュニティの枠を超えて、ゲストが訪れる地域の店舗やレストランにまで広がり、地元企業の経済活動を活性化し、地元の仕事を創出するなど、多面的に多くの経済効果を生んでいる。
【参照サイト】Airbnb: Generating $6.5 billion for restaurants around the world
(Livhub ニュース編集部)


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