京都市は9月27日、世界最大級のオンライン旅行会社であるエクスペディアグループ(以下:エクスペディア)と地域活性化包括連携協定を締結したことを公表した。
同協定により、京都市のインバウンド向け観光公式サイト「Kyoto Official Travel Guide」にエクスペディアホールディングスのブランドの1つであるHotels.com®を用いた宿泊施設の検索・予約機能を設置する。一方、エクスペディアは海外で展開する複数のサイトに京都特集ページを新設する。定番の観光地はもとより、伝統産業品や市内産木材を活用するなど、京都ならではの滞在を提供するホテルや外国人観光客にまだ知られていない地域の魅力などを広く発信し、誘致拡大と同時に混雑の分散化にもつなげていく狙いだ。
また、市はエクスペディアが保有するビックデータから国別宿泊数の伸び率や将来予測などのリアルタイムの市場動向を共有することとなる。エクスペディアはこのデータを活用したレベニューマネジメントなどの講習会や各地の成功事例を紹介するインバウンドセミナーなどを企画していく見通しだ。
京都市は2019年にラグビーワールドカップを開催する予定であり、さらに2020年には東京オリンピック、パラリンピックが開催されるなど、訪日外国人の京都観光需要拡大を見込んでいる。宿泊型観光を促進し、利便性を向上させることで京都での滞在期間を延ばし、地元経済の活性化につなげていく考えだ。
【参照リリース】【広報資料】エクスペディア グループとの地域活性化包括連携協定の締結について
【関連ページ】京都府の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制
(Livhubニュース編集部 平井 真理)


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