Airbnbは8月23日、東大阪市と国際スポーツイベントを契機とした観光振興に関する事業で連携したことを発表した。
東大阪市は、9月から日本で行われる「ラグビーワールドカップ2019」の大会開催地となっており、開催期間中の宿泊施設不足が予想されている。これに対し東大阪市は宿泊施設不足解消のため、市内の一般家族が自宅の空き部屋などを提供する「イベント民泊」を実施すること決定し、現在、自宅提供者の募集を行っている。
「イベント民泊」とは、イベント開催時であって、宿泊施設の不足が見込まれることにより、開催地の自治体の要請等により自宅を提供するような公共性の高いものについて、「旅館業」に該当しないものとして取り扱い、自宅提供者において、旅館業法に基づく営業許可なく、宿泊サービスを提供することを可能とするものだ。
このたびの連携によりAirbnbは、効果的なイベント民泊運営を推進するために、自宅提供者へ対しサイトへの掲載・受け入れに関するサポートや、イベント民泊での連携の取り組みを共同で情報発信し、本取組みの認知度を向上させる。これにより、増加が見込まれるインバウンド宿泊者に向け、地域の魅力を世界に発信し、宿泊地周辺での経済効果の最大化を図る。
東大阪市内では大会期間中、紙漉き(かみすき)やお饅頭づくりなど57の体験型観光プログラムを提供する「ひがしおおさか体感まち博」のイベントの実施のほか、市内飲食店162店舗で実施の500円均一メニューバルイベントなどの開催を予定しており、イベント民泊によりゆっくりと地域滞在を楽しむことができるという。
観光庁により2015年から実施された「イベント民泊」は、インバウンド観光客の増加や国際イベントの開催を目前に控えた昨今、各地域で盛んに行われている。そこに世界最大級の民泊プラットフォーム・Airbnbが各自治体と連携することで、民泊ノウハウの提供や情報発信がスムーズに行われ、安定的なイベント民泊の運営が実現できるだろう。
日本のさまざまな地域と連携しイベント民泊を推進しているAirbnb。今後もインバウンド集客拡大を目指す自治体との連携を広げ、地域経済の活性化に寄与することを期待したい。
【参照ページ】Airbnb、東大阪市と国際スポーツイベントを契機とした 観光振興に関する事業で連携
【関連記事】観光庁と厚労省、さらなる有効活用に向け「イベント民泊ガイドライン」改訂
【参照ページ】イベント民泊ガイドライン改訂 観光庁
【参照ページ】イベント民泊の自宅提供者の募集 東大阪市
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
(Livhubニュース編集部)


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