Airbnbは5月31日、オランダのプラットフォームで提供されるSocial Impact Experiences(社会的影響のある経験)の数を増やす新たな方針を発表した。
Social Impact Experiencesは、非営利団体が運営するもので、Airbnbは手数料を免除している。このコミットメントは、より多くの人々や地域社会が観光から恩恵を受けられるようにというAirbnbのビジョンを体現するものだ。
現在オランダで行う7つのSocial Impact Experiencesのうち半数はアムステルダムにある。「アムステルダムのプラスチックフィッシング」と題された活動では、訪問者はアムステルダム運河のプラスチックでできたデザインボートに乗って、水上からアムステルダムの景色を眺めつつプラスチックの釣りをして、環境に良い影響を与えることができる。すでに約500人のゲストが参加し、1万ユーロを得ることができた。
より多くの非営利団体がSocial Impact Experiencesから恩恵を受けることができるように、Airbnbは慈善団体向けのイベントとワークショップをオランダで積極的に開催する。オランダの慈善団体に追加の収入源を提供するだけでなく、世界中の旅行者とつながることもできる。
今年、AirbnbはVan Gogh Heritage Foundationと提携し、ブラバントで3つの新しいSocial Impact Experiencesを開始した。ゴッホが描いた景色の中の散策やゴッホの私生活の知られざる逸話を聞く経験等で、博物館を飛び出し、芸術家の生きた作品で、ゴッホの故郷全体に観光を広めることで、今後の同財団の新たな収入源となる。
Airbnbは2016年に約500件のExperiences提供を開始し、現在では世界中で3万件を超えるExperiencesが提供されている。65,000人以上の人々がSocial Impact Experiencesを通じて非営利団体とつながっており、もっとも成功した非営利団体はわずか1年で70万ユーロ以上の収入を得ている。AirbnbでExperiencesを提供することで、NPOが世界中で約400万ユーロの収入を得ることができたという。
【参照ページ】Nonprofits raised almost €4 million via Airbnb Experiences, Airbnb to grow Dutch offering
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
(Livhubニュース編集部)


最新記事 by Livhub 編集部 (全て見る)
- 春の自然をめぐり、里山の魅力に触れる。千葉県長南町で里山体験イベント開催 - 2025年2月15日
- 世界遺産・屋久島の未来をつなぐクラウドファンディング。島を支えるフェリーを守りたい - 2025年2月14日
- いざ、農に触れる旅へ。生産者と共に働く『マイファームおてつたび』 - 2025年2月6日
- 描きたい未来を探究する旅へ。愛媛県「森の国Valley」にて経営者向け特別プログラム - 2025年2月4日
- 【メンバー募集】市民一人ひとりの変容を生み出す体験デザインの可能性を探る「Sustainable Experience Design Lab」 - 2025年2月3日