世界最大手民泊仲介サイトのAirbnbは5月1日、同社プラットフォームのホストが非営利団体に寄付することができる新機能「Airbnb Donations」のローンチを発表した。
これにより、Airbnbホストは、希望するパーセンテージを指定し、収入の一部を寄付することができるようになった。Airbnbは 一時的な住居を必要とする10万人を支援するという目標を掲げており、その全額が、住宅を支援する非営利団体に寄付される。
2012年以来、Airbnbのホストは、紛争、災害、病気等の影響を受けた人々に無償で住まいを提供してきた。しかし費用面が仮住まいへのアクセスの妨げになっている可能性があるため、難民支援プログラム「Open Homes」の一環でこの寄付プログラムが発足した。
AirbnbのOpen Homesでは、これまでにコミュニティが25,000人以上の人々が一時的な住居を見つける支援をしてきた。同社は2022年までに10万人に到達する目標を掲げている。
共同創設者兼チーフ・プロダクト・オフィサーのジョー・ゲビア氏は「Airbnbコミュニティの多くのホストは、危機が襲った際に手助けをしたいと願っていますが、必ずしもいつも家に空きがあるわけではありません。Open Homesプログラムを通じたホストの寄付により、危機に直面している人々に救いの手を差し伸べることを願っています。」と語る。
主要な慈善団体「All Hands and Hearts」「Make-A-Wish® Foundation」「International Rescue Committee」「Mercy Corps」がすでにOpen Homesプラットフォームを活用している。無償で宿泊できるリスティングがないときは、Airbnbやホストからの寄付を使って、部屋を確保する。米国ホストの収入の1%を寄付した場合、年間200万人もの人々に一時的な住居を提供することができる計算だ。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、家を追われた人の数は世界で6,850万人に上る。これは、日本の総人口の約半分という深刻なもので、Airbnbはコミュニティの力を集結し、住居の問題の解決を目指していく。
【ウェブサイト】Airbnb Donations
(Livhubニュース編集部)
![](https://livhub.jp/wp-content/uploads/2021/06/logo_livhub_640_640-80x80.jpg)
![](https://livhub.jp/wp-content/uploads/2021/06/logo_livhub_640_640-80x80.jpg)
最新記事 by Livhub 編集部 (全て見る)
- 奄美の森に溶け込む環境共生型のリゾート「MIRU AMAMI」、サステナブル設計のヴィラを新オープン - 2024年7月22日
- 参加者募集!「ひろしまリジェネラティブツーリズム」〜つながりはじめる、再生と対話の旅〜 - 2024年7月19日
- 旅をしながら働きたい親のために。家族コミュニティで世界をめぐる「トラベリング・ビレッジ」 - 2024年7月2日
- 仲間の輪から生まれた”循環”を事業に。隠岐発スタートアップ「隠岐サーキュラーデザインラボ」が描く未来 - 2024年6月29日
- 台湾の自然に癒されに。台東のウェルビーイングなイベント「自然醒慢活祭」 - 2024年6月29日