世界民泊最大手のAirbnbは、2016年に人気があった旅行先とそのトレンドおよび2017年の注目地域を公表した。
2016年は都会生活のせわしない日常から逃れることのできる場所や歩いて行くことができるグルメ街等に人気が集まった。そして、Airbnbに登録された300万件の宿泊施設に滞在した延べ1億4000万人以上のゲストの旅行パターンから、2017年も引き続き注目を集めると予想されるトレンドを発表した。そのトレンドは、「混雑していない都市」、「壮大な緑」、「食を楽しめる」の3点となった。
2017年注目の観光地のランキングは、1位がアメリカ、ニューオーリンズのミルバーグであり、2015年から2016年にかけての宿泊者の増加率は1500%。2位がマレーシア、クアラルンプールのカンポン・バルで976%。3位がオーストラリア、メルボルンのフィッツロイで770%。4位が日本、大阪の此花区で609%。5位がフランス、マルセイユのシュット・ラヴィで604%であった。
4位にランクインした大阪市此花区の桜島は、2010年に世界的にも有名なテーマパークUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)がオープンした。訪日外国人だけでなく国内からも大勢の観光客が訪れ、東京ディズニーランドと肩を並べる入場者数をほこる。さらに、訪日外国人客の拡大が見込める東京五輪を商機とみて、海外のゲームファンも呼び込むべく500億円超を投じて任天堂の人気ゲームキャラクター「マリオ」などが登場する新エリアを2020年夏までに開業する。USJがあり、大阪の中心都市からほど近い此花区は、より人気が高まりそうだ。
Airbnbではこの他、ソウル市内の劇場がひしめく地区や、クアラルンプールの活気あふれる中心地のグルメスポット、多くの芸術家が住むミネアポリスの町などにも注目している。2017年は新たに出現した様々な地元のスポットが観光地として急速に成長していきそうだ。
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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