宿泊施設選びは、旅先の満足度を左右する大事なポイントのひとつです。
ホテルやホステル、ゲストハウスなど、今はさまざまな宿泊スタイルがあり、どういうタイプの宿泊先を選べばいいか迷うことはありませんか。今回は、国内外でさまざまな宿泊施設に滞在した経験のある著者が、それぞれの施設の特徴や選ぶ際のヒントなどを伝授します。
旅人同士の交流が盛んな「ホステル(ゲストハウス)」
コスパ重視、旅人や現地の人との交流も楽しみたい、という人にはホステルがおすすめです。バックパッカーやゲストハウスと呼ばれることもあります。
これらの施設に共通しているのは、ドミトリー(相部屋)、共同トイレとシャワー、キッチン、そして共用リビングなど、宿泊者が共同で利用するスペースが多くあるということ。部屋タイプはドミトリー(男女別、または混同)に加えて、個室(シングル、ツイン)も用意されていて、予算や好みによって選べることが多いです。
宿のスタッフは地元の人のこともありますが、長期の旅行者である可能性も。旅人同士の交流が盛んなので、旅人の視点でのお得な情報や、観光情報などが手に入りやすいという特徴があります。
地元に溶け込む滞在に「民泊」
民泊とは、自宅の一部や全部、または空き別荘やマンションの一室などを有償で貸し出し、そこに滞在者が宿泊することを指します。
民泊プラットフォームのひとつである通称「エアビー(Airbnb)」は、知っている人も多いのではないでしょうか。世界中で、暮らすように旅したい人たちから高い支持を得ているサービスです。
ここではエアビーの使い方を簡単に紹介します。利用者はまずサイトに登録し、サイト内で気に入ったリスティング(部屋)を貸し出しているホストとやり取りをして滞在します。知らない人の家に泊まることが不安な人もいるかもしれませんが、宿泊前にホストとメッセージのやり取りができ、また過去に泊まった人たちのレビューも閲覧できるので安心感があります。
ホステルが旅行者同士の交流が多いのに対し、民泊はどちらかというと地元の人と接する機会が多いです。また部屋は民家であることが多いため、ほとんどが住宅街にあり、近所の商店や飲食店に通ううち、地域の人と知り合いになることも。移住前の下見にも、民泊はおすすめです。
宿やホテルを月額で「サブスク」
新しい旅の概念を浸透させた、サブスクリプション式のサービスを利用するのも一案です。
例えば定額制の多拠点ライフプラットホーム「ADDress(アドレス)」、国内外の1,000を超える拠点に滞在できる旅のサブスクサービス「HafH(ハフ)」、全国35箇所のホステルに泊まったり住んだりできる「Hostel Life(ホステル ライフ)」など、滞在先もさまざまなスタイルから選べます。最近ではキャンプ場や温泉宿のサブスクまで登場しているので、頻繁に旅行をするなら目的にあったサービスがあるか、探してみてはいかがでしょうか。
宿のサブスクと聞くと、家を手放して全国を転々として暮らす「アドレスホッパー」というライフスタイルをイメージしがちですが、現在の家をそのまま持ちつつ、月に数泊単位から始められるプランを探すことも可能です。興味があれば、ぜひ色々と調べてみてくださいね。
寝泊まりが目的なら「シティホテル」
一般的な旅行の滞在先のひとつがシティホテル(ビジネスホテル)です。その魅力は清潔感と快適さ、そして利便性ではないでしょうか。
数泊程度の都市部への短期旅行であれば、ホテル滞在がおすすめです。また最近では、ホテルで暮らすように滞在できるワーケーションプランなどもあります。
部屋は比較的コンパクトですが無料のWi-Fiがある場合が多く、併設のカフェなどがコワーキングスペースのような役割を果たしているケースも。そのため観光だけでなく、出張の拠点としても利用価値の高い宿泊施設です。
利便性とコスパ重視!「カプセルホテル」
なんといってもリーズナブル、コスパで選ぶならカプセルホテルがおすすめです。
カプセルホテルというと、終電を逃した人や学生がやむを得ず駆け込む簡易宿というイメージがありましたが、最近ではあえてカプセルホテルを選ぶ人も増えています。セキュリティの強化やサービスの充実など、安心感のある快適な宿泊場所へと進化を遂げているのが理由だそう。大浴場や女性専用フロアなどがある施設も増えています。
駅近の便利な立地とリーズナブルな価格、小さなカプセルで寝泊まりするというユニークな宿泊体験から、海外からの旅行客にも人気です。
おこもり型ステイは「リゾートホテル」
思いっきり羽を伸ばしたいときは、リゾートホテル一択!雄大な自然に囲まれて過ごすことで、国内でも十分にリフレッシュできること間違いありません。
広大な土地にあることが多いので、敷地内を散策するだけでも楽しめます。また現地でのアクティビティツアーや、プールなど遊びには事欠かないため、家族や気心知れた友人との思い出作りにもおすすめの滞在先です。
滞在自体が目的に「体験型リゾート」
滞在自体を旅の目的にするのも面白いのではないでしょうか。ここ数年は特に人気の、キャンプ体験とホテルが合体したグランピングもそのひとつ。
ユニークな滞在先を探しているなら、自然一体型や歴史的建造物を生かしたホテル・リゾートがおすすめです。普段なら足を踏み入れることもできないような秘境や、建築物での滞在経験は、土産話としても面白がってもらえること間違いなし!
筆者は海外で灯台、刑務所、お城、学校などの施設に宿泊したことがありますが、通常はなかなか入れない施設のなかで寝泊まりするという体験は、今でも印象に残っています。
目的や気分別での宿泊先の選び方を紹介しました。宿泊施設のリサーチから旅は始まっています。誰とどんな場所で何をして過ごすか、それらの希望を叶えるべくベストな滞在先に出会いたいですね。
※金額の目安
安:数千円~5,000円
中:5,000円~15,000円
高:1,5000円~
【関連ページ】Airbnb
【関連ページ】定額住み放題サービス「ADDress(アドレス)」の口コミ・評判・料金
【関連ページ】ワーケーションにおすすめな宿泊施設まとめ。ホテル、コテージ、テント、古民家
mia
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