千葉市は9月30日、9月に実施した同市初のイベント民泊に続き、2019年12月と2020年1月にイベント民泊を実施することを公表した。同市は2018年12月より、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の期間中に、主に「イベント民泊」によるホームシェアとガイドサービスを提供することを目的とするシェアリングエコノミー推進事業を実施している。イベント民泊はその一環として行われる。
イベント民泊とは、年数回度のイベント開催時であって、宿泊施設の不足が見込まれることにより、開催地の自治体の要請等により自宅を提供するものについて、旅館業法上の「旅館業」に該当しないものとして取り扱い、自宅提供者において、旅館業法に基づく営業許可を受けることなく、宿泊サービスを提供することを可能とするもの。
千葉市は9月、レッドブル・エアレース千葉2019、東京ゲームショウ2019のイベントにあわせてイベント民泊を実施した。そして、次回のイベント民泊は、千葉市にて開催する2019高円宮杯フェンシングワールドカップ東京大会(仮称)の開催期間を含む2019年12月12日(木)~16日(月)、東京オートサロン2020の開催期間を含む2020年1月9日(木)~13日(月・祝)まで実施する。それぞれ最大4泊5日のイベント民泊を活用したホームシェアを提供するホストの募集に伴い、Airbnbがホームシェア提供者へのサポートや情報発信等について、千葉市と連携して取り組む。イベント民泊提供者の主な要件は、市内に自宅があり、当該自宅の提供にあたり賃貸借契約やマンション管理規約に違反しておらず、所定の「ホームシェア実務研修」を受講すること等となっている。募集受付期間は11月18日(月)まで。
ホームシェアリングは、地域住民には直接、収益による経済効果をもたらす一方で、都市には新たな宿泊施設を建造することなく、持続可能な形で宿泊の選択肢を増やすことができるメリットがある。現に2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックでは、Airbnbが代替宿泊施設公式サプライヤーとなり、3週間で80,000人のゲストを迎えることに成功した。これによりリオデジャネイロ市内のホストは、合計で30億円の収益を得ている。また、Airbnbは先日、ラグビーワールドカップ期間中のホスト収入は最高で49億円に上るとの試算を発表している。
千葉市は今後もシェアリングエコノミー推進事業において、Airbnbと連携し、ホームシェア提供者への特設ウェブサイトでの集客サポートや交流会、勉強会の開催やAirbnb関連媒体での情報発信等を実施し、各サービス提供者の育成を図る。
【募集ページ】千葉市:ホームシェアホストを募集します(2019高円宮杯フェンシングワールドカップ東京大会(仮称)・東京オートサロン2020)
【参照ページ】2019年度第2弾!ホームシェアホストの募集を開始します!~2019高円宮杯フェンシングワールドカップ東京大会(仮称)・東京オートサロン2020期間での「イベント民泊」実施~
【関連ページ】千葉県の民泊・旅館業簡易宿所・特区民泊に関する条例・法規制
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
(Livhubニュース編集部)
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