訪日客が最も買いたいものは?口コミも重視、アジア6か国事情を調査

アジア地域最大規模のコミュニティサイト「FUN! JAPAN」を運営する株式会社Fun Japan Communicationsは2月14日、香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイ・ベトナムのアジア6か国の日本でのショッピング事情の調査結果を発表した。同社は2018年9月から2019年1月まで、同サイト会員へのオンラインアンケートを行い、6,714の回答を得た。今回からベトナムを調査対象に加えた。買い物の上位は医薬品、食品が上位を占め、情報源としてSNSはもちろん、日本に住んでいる友人や知人からも積極的に意見を聞いていた。さらに、日本旅行中に日本の通販サイトでショッピングするという実態も明らかになった。

質問1

日本で購入する商品種別に関する質問では、ベトナムは「化粧品・衣類・食品・薬品」の順だった。これに対して香港や台湾では「薬品」が最も多く、日本製のニキビ薬や整腸剤など、指定の医薬品を購入しているケースが多い。自分用はもちろん家族や友人に頼まれて購入するようだ。

一方、タイ、マレーシア、インドネシアでは「食品」が最多。以前に同サイトで「タイにおける好きな日本食」を調査した際は、日本食のメニューや菓子、調味料、食材などもあった。「アジアに日本の外食チェーンが進出している影響もある。日本食が気に入り家庭でも作ろうとすると調味料は必需品。日本で購入すれば希少なご当地調味料にも出合えるので、今後さらに人気が出るかも」(同社)。

質問2

「なにをポイントに商品を購入するか」を聞いた質問では、6か国とも「価格」または「品質」が最も多かった。台湾、香港、マレーシア、インドネシアでその次に多かったのが、「日本限定品などの希少性」。コラボ商品や期間限定品などに熱視線が注がれているようだ、また「大きさ・重さ」は、台湾、マレーシア、タイ、ベトナムでは4番目、香港では5番目に。土産を買いすぎて荷物の超過料金を取られないよう、旅行者はしっかりと予習している。マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナムでは「母国語、英語の説明がある」という回答が5番目に多く、商品を慎重に選ぶのはどの国も共通のようだ。

「使い道(多目的など)」を4番目に上げたのが香港とインドネシア。「見た目がかわいい」「人気だから」は少数派で、あくまで使い勝手のいい商品を、口コミ情報などを踏まえながら慎重に選んでいる傾向がうかがえる。

質問3

では、参考にする情報源は何だろうか。「母国のwebサイト」を一番にあげたのは香港・台湾・タイ。マレーシアは「日本の観光webサイト」、インドネシアはInstagram、ベトナムはfacebookがトップだった。興味深いのは、香港と台湾以外の国は「日本に住んでいる友人・知人」から情報を得ている人も多いこと。口コミ情報が行き交っている。

また、参考にするメディアとして、台湾は「ブログ」が4番目、香港は「雑誌」が5番目と、他の国・地域とは異なる結果となった。「短文による情報ではなく、きちんと読み込むことができる詳しい情報を求めている。リピーターの多い香港・台湾は、情報収集も他の国とは少し違う」(同社)。同じ国への旅行を重ねる人ほど、個人のブログや最新情報を集めた雑誌など、より深い情報源を探すのは万国共通といえそうだ。

質問4

買い物をする場所は、香港・台湾の人がよく買うものは医薬品。それに伴い、店舗の1位はドラッグストア。次いでコンビニ、スーパー、ショッピングモール。なかでもベトナムは、ショッピングモールや商店街、スーパーの順で多かった。一方、日本で旅行中に楽天やYahoo!ショッピング、Amazon japanといった通販サイトを利用している人もいた。滞在中のホテルで受け取り、帰国の際に持ち帰るという。

Fun Japan Communications社はアジア地域最大規模の「日本好き」コミュニティ『FUN! JAPAN』を7言語で運営し、2018年1月時点でのFacebookファン数456万人、サイト会員数88万人を有する。認知度と蓄積されたデータ、消費者との直接的なつながりをもとに、訪日旅行者の誘致や海外商品の売上拡大をサポートしている。

(Livhubニュース編集部)

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Livhub 編集部

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