民泊仲介サイト世界最大手のAirbnbが、米ニューヨーク発のコワーキングスペースWeWorkと提携することが分かった。米ブルームバーグが報じている。今回の提携により、Airbnbで出張予約をしたゲストは宿泊する部屋の近隣にあるWeWorkのコワーキングスペースを利用できるようになる。同紙によると、まずはシカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ワシントン、ロンドン、シドニーの6都市でスタートする予定だという。
Airbnbのウェブサイト上には、「WeWork Day Pass」についての説明が記載されている。同ページによると、Airbnbでビジネス出張予約をしたゲストは、施設の近隣に提携したWeWorkが提供するコワーキングスペースがある場合、そのスペースを無料で利用することができる。このDay Passには個人デスクの利用、一時間の会議室利用、印刷、その他のドリンク飲み放題などのWeWorkアメニティを利用する権利が含まれている。なお、Airbnbの宿泊をキャンセルした場合は、自動的にWeWorkの利用パスも失われる。
今回の提携により、Airbnbはビジネス出張ゲストに対してさらなるサービス利便性向上を図ることができるほか、WeWorkにとっては新たなビジネストラベラーへの接点がもたらされる。グローバルに事業を展開するユニコーン企業2社の提携だけに、世界の注目度は高い。
Airbnbはこれまでにもビジネストラベラー向けサービスの拡充に力を入れてきた。今年の5月にはビジネス利用の拡大に向けて「出張対応」物件の絞り込み機能を追加したほか、7月にはクラウド出張管理のConcur Travelとの連携を発表している。
WeWorkはソフトバンクとの提携により2018年2月から日本でもサービスを開始予定だ。今後、AirbnbとWeWorkの提携プログラムが日本にもやってくるかは不明だが、もし実現すればWeWorkが進出予定となっている六本木、銀座、新橋エリアの民泊ホストは恩恵を受けることができるかもしれない。今後の両社の動きに期待したいところだ。
【参照ページ】What’s the WeWork Day Pass?
【参照ニュース】WeWork Airbnb Teams Up With WeWork to Lure Business Travelers
(Livhub ニュース編集部)


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