Airbnbは11月19日、日本全国1000人を対象に同社が実施した「ワーケーション利用に関する意識調査」について調査結果を発表した。本調査はオンラインにて2020年10月15日~19日の期間で実施、1,010名のサンプル数をもとに調査結果をまとめた。
ワーケーション利用に関する意識調査として、まず「誰とワーケーションをするのが理想か?」という問いに対し、56%が1人でワーケーションをしたいと回答した。特に男性でその傾向が強く、60%の男性が1人でのワーケーションを選択した。そして、同僚が20%、友人が13%と続いた。プライベートの旅行と仕事は切り離したい傾向にあることが見受けられる。世代別に見ると、65歳以上のシニアが1人でワーケーションをしたい傾向が強く、反対に若年層は同僚や友人とのワーケーション利用を望んでいることがわかった。
次に「ワーケーションで効率・創造性が上がりそうな場所は?」という問いに対しては、都会と回答したのが35%ともっとも多く、次いで32%の海の近く、29%の田舎と続いた。性別で見ると、男性は田舎が32%でもっとも多く、次に都会、海の近くが続いた。女性は都会が38%ともっとも高い結果となった。特に35~44歳は都会が45%と突出していることから、利便性の高いエリアでのワーケーション需要があることがうかがえる。
「ワーケーションにおける宿泊施設に求めること」の問いには、やはり新型コロナウイルスへの感染防止対策や清潔さが約半数(49%)となりトップに。次いで43%の高速Wi-Fiと携帯電話の受信環境(42%)となった。また衛生対策は特に女性のニーズが高く(女性57%、男性41%)、年代別だと若年層やミレニアル世代は、高速Wi-Fiの需要が清潔さを上回った。
最後に「ワーケーションが難しいと考える場合の理由」という問いに対しては、現在住んでいる場所が快適と答えたのが25%と最多だった。このことから、会社や家族の制約により今の環境に満足し、ワーケーションへのニーズが低いことがわかった。特に18~24歳の若年層にその傾向が高く、31%を占めた。また次に多かった回答として、「他の場所での仕事が会社から許可されていない」が16%となり、ワーケーションの普及には企業の制度見直しが必要であることがうかがえる。
このたびの調査結果を受け、Airbnb Japan 代表取締役の田邉泰之氏は、「ワーケーションの魅力は、仕事もしっかりした上でアクティビティを楽しむことで、頭のスイッチが切り替えやすくなり、日常を離れて効率的かつクリエイティブに仕事ができること。Airbnbで希望のワーケーションスタイルに合った場所を見つけ、いつもとは違う場所で違った生活のリズムを楽しんでみてください」とコメントしている。また、ワーケーションを充実させる5つのコツとして「通信環境」「新しい生活リズム」「場所選び」「仕事をする上での必須アイテム」「コーヒーなどのお気に入りのアイテム」を挙げた。
ワーケーションという働き方は少しずつ広がりをみせているものの、ワーケーションを通じたワークライフバランスの実現には、個人の仕事への意識はもちろん、各企業の制度、体制の見直しが引き続き課題となりそうだ。
【ウェブサイト】現地の人から借りる家、体験&スポット – Airbnb
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
(Livhubニュース編集部)
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