バケーションレンタル最大手のAirbnbは3月1日、お花見シーズンの旅行に関する最新トレンドを公表した。Airbnbによると、今年、桜が見ごろとなる時期に日本、韓国、台湾を訪れるAirbnbゲストは約70万人で、前年の約4倍となることが見込まれているという。
これだけ多くのゲストがわざわざ桜を見に来るために海外からやってくる理由としては、これは、桜の木の下でゴザを広げることはおろか屋外でお酒を飲むことすら禁じられている国が多いという点が挙げられる。
桜の名所として知られる上野だけをとっても、一昨年は4割程度だった外国人比率が、去年は5割以上になったという。昨年はビジネスホテルを中心に周辺の宿泊施設の稼働率は軒並み90%を超えたが、今年は更に増えると予測されている。
どんな人がお花見目的のAirbnbを利用するのかというと、一番多いのはやはり中国人観光客だ。今年は中国からお花見シーズンに日本や韓国を訪れる旅行客は、ついに10万人を超えると予測される。これは、前年比5倍の伸びを記録することとなる。
また、 Airbnbのお花見シーズンの旅行者の実に半数近くがカップル旅行とのことだ。カップル旅行であればホテルを利用しそうなものだが、桜の見ごろは例年微妙にズレがあり、どうしても直前の予約になってしまう。そのため、ホテルの稼働率が90%を超えるようなお花見スポットの周辺エリアではまず直前予約は取れず、結果としてAirbnb利用者が急増するという。
3月最終週から4月最終週までの5週間において推計されたAirbnbの利用者の旅行パターンに基づくアジアの花見・人気都市ランキングでは、1位が東京、2位が大阪、3位が京都とトップ3を日本が独占している。人気急上昇の都市には、福岡、札幌、箱根に加えてソウルや済州島、釜山など韓国も入り、いずれも前年の5倍に増えると予測されている。
日本のお花見シーズンである4月には、厚生労働省と国土交通省が民泊を全国で解禁する方針だ。このタイミングを逃すまいと、Airbnbホストは軒並みお花見プランを提案している。桜の開花と同時に、日本のAirbnbも一気に加速しそうだ。
【参照リリース】Airbnbが人気急上昇のお花見スポットを発表。お花見シーズンの旅行者の4人に3人が日本へ。現地の人のように楽しむお花見を楽しみませんか?
【参照記事】「爆買い」の次は〝爆花見〟〝爆宿〟だ! 中国人殺到…ビジネスホテル3万円!割り食ったサラリーマン悲鳴
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
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