Airbnb「体験」に「クッキング体験」が新設、おすすめの家庭料理人を募集中、イタリア旅行に100名招待

Airbnbは11月25日、同社が提供する「体験」カテゴリにおいて、世界中の家族秘伝の料理をつくって楽しむ「クッキング体験」を新設したことを発表した。同カテゴリでは、世界の75以上の国・地域の3,000件のユニークなレシピに関する体験ができる。

Airbnbの「クッキング体験」は、少人数の和気あいあいとした雰囲気の中で、地域ならではの体験をさせてくれるという新たな原則のもと、Airbnbで大人気の飲食関連の体験を新しいカテゴリとしてまとめたものだ。「人とのつながり」を中心に据え、ホストとゲストが協力して料理を作り、食卓を囲む体験ができる。例えば、家族農家パティシエなど、世界各地のホストがゲストに伝統レシピを教え、食にまつわる話を共有しながら、料理の背後にある深い意義を伝えるといった内容の体験が可能だ。

「クッキング体験」に掲載されている「体験」は、地域に長年伝わる食文化と伝統を守る世界的なネットワークである「スローフード」から着想を得たガイドラインに基づいた審査が行われている。審査では、各体験ホストが食にまつわる個人的な話をとおして各レシピの内容を伝え、体験で紹介する料理の伝統について深い知識があることを確認する。

Airbnbはこのたびの「クッキング体験」の新設にともない、自薦他薦問わず、おすすめの家庭料理人を募集している。当選者はイタリア旅行に招待され、イタリア旅行では家族秘伝のレシピを極める術を学び、2020年に出版予定のAirbnb料理本にレシピを掲載することができる。

募集審査を経た上位100名の料理人は、著名シェフのDavid Chang氏、母のSherriさんとともに、イタリア北部ポレンツォのユネスコ世界遺産にあるスローフードの食科学大学にて、5日間で4回実施する特別講習のうち1回を受講する。そして、ワークショップ、試食会、実地見学、食科学大学での授業に加え、Airbnbでカリスマ的な人気を誇るホストNonna Nerinaさんから実践レッスンを受ける。Nonnaさんはローマ郊外で家族が大切にしてきたパスタ作り教室を通じて、これまでに15万ドルを超える収入を得ている人気の「体験」ホストだ。なお、Airbnbの飲食関連の「体験」は2018年以来、前年比160%のペースで成長している。

100名に選ばれる審査を受けるには、自己推薦を含め、家庭料理の達人を推薦し、その達人が抱く料理への情熱や家庭料理こそ最高だと思う理由をまとめたエッセイを添え、「奨学金を獲得してイタリアで料理を学ぼう」のページから応募する必要がある。締め切りは日本時間12月24日午後1時59分。当選者と補欠は、2020年1月23日までに選出され、結果は1日以内に応募時に提出されたメールアドレスに通知される。選ばれた100名は25名ずつ、2020年6月15日、22日、29日、7月6日にはじまる全4コースの1つに招待される。

Airbnbの提携先である「スローフード」のPaolo Di Croce事務局長は「家族の秘伝レシピを守り、品質と持続可能性の提唱者となるための相談先としてAirbnbが当団体を選んでくれたことは本当に励みになりました。Airbnbクッキング体験は、サステナビリティ基準と食の多様性を守る緊急な必要性を世界中に広め、新しいオーディエンスに呼びかけて食品・観光部門全体を変えるきっかけとなる、またとないチャンスです。旅行者が本格的な旅行を楽しみ、地域のコミュニティについて学び持続可能な食についての認識を高めていけるよう、当団体は長期的に取り組んでいます」 とコメントしている。

「スローフード」は、「体と地球にやさしく、生産者にフェアな食をすべての人に届ける」という理念に則り、「クッキング体験」に、アマルフィ海岸での「歩いて、料理して、食べて」やコロンビア、カルタヘナでの「レッツ・レスキュー・フード」、「富士山麓の食材を使ったBENTO BOX作り体験」といった特別な体験を15件ホスティングしている。

Airbnb共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のブライアン・チェスキー氏は「創業以来、一緒に食卓を囲むことは、文化の壁を超え人と人とのつながりを深める重要な役割を果たすことに気がついていました。Airbnbクッキング体験により、人々が集まって食事を作り食卓を囲む伝統を取り戻したいと考えています。また、世界中の家族秘伝のレシピが受け継がれていくよう貢献したいと思います」とコメントしている。

Airbnb「クッキング体験」の一部

【応募ページ】奨学金を獲得してイタリアで料理を学ぼう(日本時間12月24日午後1時59分応募締切)
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)

(Livhubニュース編集部)

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