Airbnbは1月28日、バハマ国内にある32の国立公園を保護する地元のNGO「Bahamas National Trust」と提携し、バハマに観光客を呼び戻す活動休暇「バハマ・サバティカル」に抽選で5名を招待することを公表した。
バハマは、現在、昨年9月に猛威をふるったハリケーン「ドリアン」からの復興を観光業に頼っている。そこで、現地の人のように島で暮らしながら、バハマでかつて栄えた産業を再強化するとともに、自然資源を保護し、観光客を呼び戻すために奮闘するバハマ人の活動に加わるのが今回の取り組み「バハマ・サバティカル」だ。
「バハマ・サバティカル」は昨年、イタリアや南極で行われたサバティカルと同様に「周りの人や社会に貢献する活動に参加して、人生が変わる体験をしよう」との理念で行われる。今回は、2020年4月1日から5月31日までの2か月間、世界屈指の透明度を誇る海に浮かぶ700を超える島々と2,400の岩礁からなる諸島のうち、観光客にあまり知られていない自然豊かな地域であり、ハリケーンによる被害を免れたアンドロス島、エグズーマ島、エルーセラ島の3つの島を拠点に、地元の文化を深く知り、重要な自然保護区で行われている複数のプロジェクトに協力する。
世界で3番目に大きなサンゴ礁の生態系があるアンドロス島では、水中・旅行写真家のKatie Storr氏と一緒に、ノース・マリン・パークでのサンゴ礁再生プログラムに参加する。サンゴ礁の断片を育成し、成長させてから被害を受けた全域のサンゴ礁に移植できるよう、新しい育成施設の創設、立ち上げに取り組む。また、ブルーホールの探検や、海綿体の採取などの活動も予定している。
そして、バハマ国立公園第1号であり、さまざまな魚や海洋生物が生息する澄み切った美しい海に囲まれていることで有名なエグズーマ島では、フリーダイバーのAndre Musgrove氏と協力し、侵入生物種のハナミノカサゴにより荒らされた他の海洋生態系であるエグズーマ・ケイズ・ランド&シーパークの再現に取り組む。ハナミノカサゴの数を慎重に抑えることで、サンゴ礁に優しい他の海洋生物が生息、繁栄できるようにする。巻き貝の保護活動、伝統的な船づくり、セーリングにも参加できる。
さらに、ピンク色の砂浜が特徴の細長いエルーセラ島では、主席ガーデナーを務めるOmar Mcklewhite氏の指示のもと、在来木の繁殖方法を学び、ブッシュティー農園を立ち上げる。滞在中は、在来種の研究、パイナップルの伝統栽培、海塩の採取にも取り組むことができる。この島には、伝統的な薬草研究センターでもあるレオン・レビー・ネイティブ・プラント保護区をはじめとし、自然にちなんだ場所が多数ある。
プログラムの終わりには、各参加者がコミュニティリーダーと協力し、未来の世代が収入を生み出せるよう、伝統的な栽培方法や漁業の持続可能性を促す長期プログラムを作る。また、持続可能な未来に向けた取り組みに貢献しながら、地元コミュニティの収益増につながるよう、バハマ諸島を訪れる観光客向けの新しい体験の考案に携わる。
Bahamas National Trustのエグゼクティブ・ディレクターであるEric Carey氏は「バハマはビジネスに前向きです。一部の島は現在でもハリケーン『ドリアン』の被害からの復興途中ですが、大半の島々は観光客を迎える準備ができています」「バハマの文化と資源を今後さらに守り、多様性に満ちたこの国や人々の生活を世界中の人に伝えていく上で、Airbnbと連携できるのは願ってもない機会です」と話す。
また、Airbnbのグローバル政策・広報担当最高責任者のクリス・レヘイン氏は「バハマの復興活動が進む中、Bahamas National Trustと協力して、観光産業を重要な収入源とする国の人々への注目を集めるサポートができるのは光栄なことです。一連の取り組みを持続的にするため、バハマ・サバティカルプログラムの終了後もAirbnbを通じてバハマの観光産業を促進するための覚書を観光省と締結しました。バハマは特別な場所です。バハマ諸島のいずれかの島に滞在した人なら誰でも、その空気、太陽、ビーチ、食べ物、コミュニティ、そして何よりも地元の人々の素晴らしさに感動するでしょう」とコメントしている。
近年、バハマの持続可能な未来につながる道を拓くため、バハマ人数名が農業や倫理的な漁業、サンゴ礁の再生に根ざした伝統的な手法を取り戻そうと呼びかけているという。参加者は、こうした地元住民の取り組みとBahamas National Trustの使命によって行われるバハマ・サバティカルを通じて、地元とチームを組み、発展途上の産業を支援し、複数の国立公園を保護し、持続可能性を高める活動のなかで、コミュニティリーダーがより効果的にメンバーを導くことができるよう支援する。
政府が「働き方改革」をうたうなか、日本の各企業もリモートワークやワーケーションなど、時間や場所、休暇をうまく活用する取り組みを実施している。また、海外の先進諸国で導入が進んでいる最低一か月以上の連続休暇取得制度「サバティカル休暇」も国内で注目を集めている。日常生活から離れ、人生を変える契機となる今回の体験を実現するために、ぜひ応募してみてはいかがだろうか。
応募方法
ウェブページ | AIRBNB&バハマ・ナショナル・トラスト企画 バハマ・サバティカル バハマ諸島を守る 一生に一度のチャンス |
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応募資格者 |
応募前にウェブサイトの選考ルールをご確認ください。 ・年齢18歳以上 ・2020年4月から5月までの2カ月間バハマ諸島に滞在し、NGO「Bahamas National Trust」のボランティアとして活動が可能な方 ・十分な英会話能力を有していること ※島の生活に貢献するという固い決意を示していただき、ご応募ください。 |
応募期間 | 2020年2月18日午後11時59分(東部標準時)必着。 |
選考の最終結果発表 | 2020年3月25日(水) |
滞在期間 | 2020年4月1日から5月31日までの2か月間 |
【ウェブページ】AIRBNB&バハマ・ナショナル・トラスト企画 バハマ・サバティカル バハマ諸島を守る 一生に一度のチャンス
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
(Livhubニュース編集部)
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