富山市のホテル「リバーリトリート雅樂倶」伝統と新技術を取り入れ一部客室をリニューアルへ

リバーリトリート雅樂倶

富山市の神通峡(じんづうきょう)のほとりにある2000年創業のホテル「リバーリトリート雅樂倶(がらく)」が、一部客室を伝統と新技術を取り入れた環境に配慮したデザインへ、3月23日にリニューアルオープンする。なお、神通峡は市内を流れる神通川をはさむ渓谷であり、山々が織りなす四季の彩りと川の流れが壮観の観光スポットだ。

全23部屋のスモールラグジュアリーホテルである同施設は、隠れ家を意味する「リトリート」にこだわり「数寄屋の繊細さとアジアの土臭さ」をコンセプトに、建築家·内藤廣氏が2005年に設計。客室はすべて異なるデザインで、大人の安息にぴったりな優雅な空間となっている。

今回は日本館プレミアスイートの2部屋を対象に、201号室を「水紋」、202号室を「環水」と名称を改め、内装をリニューアル。元々のよい設えを積極的に活かしながら、富山を拠点に活動する若手クリエイターたちが、神通峡の自然と富山の土地に根ざした素材、環境に配慮した新素材を盛りこみ作りかえていく。

壁と天井は、地場の土と、県内立山町で原料の楮(こうぞ)から栽培した和紙を用いて、あたたかみと個性が感じられる風合いに仕上げた。

リバーリトリート雅樂倶

和紙製作を行う川原隆邦氏

床材には陶芸家が廃材を練りこんだ特注のテラゾータイルや、魚網を再生した繊維を使用した上質なカーペット、不要なガラス片を採取し「ビールストーン」という構法でガラスの骨材を練りこみ研磨して仕上げた洗面カウンター、布や衣類から再生した大理石のような柄の建具や家具、そして、再生ガラスを使用した照明は神通峡の水面をモチーフとした波紋を床面に映しだす。選びぬいた素材で、景観の美しさを十分に演出している。

リバーリトリート雅樂倶

特注のテラゾータイル

今回のリニューアルでは、創業以来使用してきた愛着やこだわりのある家具を職人の手で修理・修繕しながら「残すこと」と、製造過程で廃棄物や排出物を削減し、空間の解体や素材をえらぶ「新しく作ること」とのバランスを図ることで、すべてをスクラップ&ビルドすることのない環境に配慮した客室をめざしている。

また、館内のアメニティは酢酸セルロースをベースにしたバイオマス素材を使用した歯ブラシ・ヘアブラシや、地元の豊富な水資源を使用した生分解性のオリジナルのオーガニックスキンケア用品を採用している。

環境配慮への取り組みもさることながら、施設内に配された約300点の美術品や、神通峡の景観を楽しめるアートウォーク、富山の旬の素材が味わえる和・洋レストランなど、感性を柔らかにほぐしてくれる設備がそろう。この春は、サステナブルな宿泊を体感しつつ、大人の安息を満喫できる同ホテルに出かけてみてはいかがだろうか。

※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Life Hugger」からの転載記事です。

【参照ページ】【公式】リバーリトリート雅樂倶

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Livhub 編集部

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