SaaS事業とウェブコンサルティング事業を展開する株式会社エフ・コードは10月18日、タイ国際航空が運営する航空券予約サイトに2018年7月よりウェブ接客ツール「f-tra(エフトラ)CTA」を導入したことを公表した。
「f-tra CTA」は、ウェブサイトに数行のコードを埋め込むだけで、ユーザーの行動に基づき適切な情報を適切なタイミングで提供することができるウェブ上の接客ツールだ。ツール活用のための運用コンサルティングまで一貫してサポートを行っているため、「f-tra CTA」を導入した企業では最低限の工数で施策を実施することができる。
具体的にはまず、来訪者一人ひとりのウェブサイトへの訪問回数、流入経路、滞在時間、閲覧ページの内容等、ウェブサイト内の行動も細かく把握したうえで、細かくセグメントを分ける。そしてウェブサイト来訪者が位置するセグメントに応じてユーザーに訴求する情報を定義することで、適切な情報を提供できる。現在タイ国際航空では、60を超えるウェブ接客シナリオを設定し、運用している。
東京都新宿区に本社を構えるエフ・コード社は、2015年に海外事業を開始しており、タイ政府の投資認可「BOI(Board Of Investment)認可」を取得後、翌年には現地事業を本格的に開始、バンコク・香港・ジャカルタを中心にアジアの企業に広くサービスを展開してきた。中でもバンコクにおいては、タイの各企業との取引実績を重ねており、今回のサービス提供に至った。
一方のタイ国際航空は、世界各国の顧客を対象にチケットを販売しており、ウェブサイトは37か国の各言語に対応している。さらにどの国のユーザーも使いやすいウェブサイトへ改善するべく、現在はデジタルマーケティング施策に注力している。その一環として今回、ユーザーの使用言語ページごとに言語のオファーバナーを表示させる機能を管理画面から簡単に操作できるウェブ接客ツールを採用することとなった。また、タイ国際航空は数あるウェブ接客ツールの中で「f-tra CTA」を選んだ理由として、基本機能はもちろん運用支援やシナリオ設定まで任せられる伴走型ツールであること、またアジア各地での導入実績があること等を挙げた。
エフ・コード社は、日本国内では2018年7月より「f-tra CTA」の拡張性をさらに高めた「CODE Marketing Cloud(コードマーケティングクラウド) 」の提供を開始し、タイをはじめとする海外企業への導入を進めてきた。ユーザーの国籍やイベント等、個々の属性に合わせてユーザーが求める情報を提供できれば、より満足度の高いサービス利用につながることが期待される。エフ・コード社のウェブ接客ツールの今後の拡大に注目だ。
【コーポレートサイト】株式会社エフ・コード
(Livhubニュース編集部)
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