オンライン旅行予約大手の米エクスペディアは12月15日、米バケーションレンタル大手のホームアウェイならびに関連事業すべての買収を締結したと公表した。これにより、ホームアウェイはエクスペディアの傘下に入る。
ホームアウェイはAirbnbと同様のバケーションレンタルサービス「HomeAway.com」を展開する企業だ。HomeAway.comの掲載物件数は世界190ヶ国以上、100万件を超えており、これまで同様のサービスを展開するVRBO.com、VacationRentals.com、travelmob.comなどを次々と買収し、Airbnbと並ぶ世界最大級のバケーションレンタルサービスへと成長してきた。日本版のHomeAway.jpの前身はtravelmob.comだ。
エクスペディアはオンライン旅行予約としては現在世界最大級の規模を誇っており、ホームアウェイの買収を通じて一気に民泊事業に参入する。今回の買収にあたり、エクスペディアのCEOを務めるDara Khosrowshahi氏は「この度はホームアウェイとともに、成長市場であるバケーションレンタル業界に参入できることを嬉しく思っている。我々は世界中の旅行者やホームアウェイに宿泊施設を提供している自家所有者に対し、より価値の高い体験を提供する機会を創出していけることを光栄に思う。この先さまざまな課題があるとは思うが、世界の旅行業界をリードするトラベルプラットフォームを作り上げてきた我々の経験を糧に、効率的かつ効果的な成長を、ホームアウェイとともに目指していく」と語った。
また、ホームアウェイのCEOを務めるBrian Sharples氏は「エクスペディアの傘下に入ることは、ホームアウェイの未来にとって大変明るいことだ。エクスペディアのネットワークに参入することで新たなビジネスチャンスを得られること、テクノロジーやオンライン旅行のノウハウから学べることは、当社が扱う全ての宿泊施設がより簡単にオンラインで予約できるよう成長するために、必要なステップであると考えている。この締結はホームアウェイにとっても素晴らしいものであり、旅行者や自家所有者に、より良いサービスを提供することに繋がるだろう」と語った。
バケーションレンタル業界ではAirbnbの物件掲載数が全世界で約200万件と頭一つ抜けた存在だが、ホームアウェイはその次に規模が大きいサービスだ。今回の買収により、世界最大のオンライン旅行予約サイト、エクスペディアのネットワークが新たな集客資産に加わったことで、ホームアウェイの成長もさらに加速することが予想される。
今後、エクスペディアとホームアウェイがタッグを組むことでAirbnbにどのように対抗していくのか、バケーションレンタル業界の勢力図争いはますます激しさを増すことになりそうだ。
【参照リリース】Expedia Completes Exchange Offer To HomeAway Stockholders And Acquires HomeAway
(Livhub ニュース編集部)
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