ドバイに本社を置くCryptoBNB社は、ブロックチェーンを活用した民泊プラットフォーム「CryptoBnB(クリプトビーエヌビー)」を発表した。
CryptoBnBは、滞在先を探す旅行者と賃貸所有者が仮想通貨により直接やりとりを行うことができるプラットフォームだ。そのため従来の代理店や民泊プラットフォームとして知名度のあるAirbnbなどを利用する際に考慮すべきだった手数料は発生しない。さらに、P2P(ピアツーピア)のブロックチェーンを導入することにより通貨の不正を防ぐことが期待される。12月中には、独自のICO(イニシャル・コイン・オファリング)とCBnBトークンを発行する予定だ。
CryptoBnB社の最高経営責任者であるタリク・アルワヘディ氏(Tariq Al Wahedi)は、暗号技術の透明性が旅行者、賃貸所有者、そしてテナント間の信頼関係を構築すると話している。
公開に伴い、人工知能のCryptoDNA(クリプトディーエヌエー)も導入する見通しだ。旅行者の傾向や取引履歴を学び、希望にあったレンタルオプションが提供される。アルワヘディ氏は、CryptoDNAはCryptoBnBの拡大に合わせてこれから大手ホテルやレストランなどのホスピタリティ企業に導入されていくことが予測されるとしている。
個人同士が部屋を自由に貸し借りできるAirbnbはシェアリングエコノミーの代表格として語られることが多いが、プラットフォーマーや第三者を介さずに真にP2Pのやりとりを実現するうえで、見知らぬ個人同士がトラストレスにやりとりできるブロックチェーン技術は肝となる。今後、ブロックチェーンを活用したCryptoBnBのようなサービスが出てくれば、Airbnbをはじめとするプラットフォーマーはその存在意義を失いかねない。既存のプレイヤーへの影響も含め今後の動向に注目だ。
【参照ページ】An AirBnB alternative promising a smarter blockchain for better travel
【公式サイト】CryptoBnB ICO
(MINPAKU.bizニュース編集部)
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