民泊運営管理システム「m2m Systems」を展開するmatsuri technologies株式会社(以下、マツリテクノロジーズ)は6月8日、今後約100万人にのぼると予想される「民泊難民」の救済のため、最短3日でAirbnbに無料掲載するサービス「ホテル向けおためしAirbnbパック」を9月末までの期間限定で提供開始した。
同サービスは、訪日旅行客の約20%を占めるAirbnbのプラットフォームにホテルや旅館を無料で掲載でき、手数料はゲストが掲載した部屋にブッキングした際にのみ発生する完全成果報酬型のパックだ。ゲストからの24時間チャット対応や、予約一元管理を「m2m Hotels」が運用代行し、ホテル事業者は掲載から運用まですべて任せることができる。
同社はサービス開始の目的として、観光庁から通知を受けたAirbnbによって6月7日に実施された日本国内の未届け物件予約の強制削除により、宿泊先が見つからないAirbnbのゲスト「民泊難民」の救済を挙げている。前年度のAirbnbをとおして宿泊した訪日旅行客数から推定すると約100万人のゲストに今後影響がでると予測されている。
そのためマツリテクノロジーズは、民泊難民が代替の宿泊施設を確保できるよう、ホテル事業者向けAirbnb運用代行サービス「m2m Hotels」を格安で利用できる同サービスの提供開始に至った。
Airbnbに続き、オンライン宿泊予約サイト「Booking.com」も未届け物件の掲載削除を行っている。住宅宿泊事業法施行後、民泊関連サービスを提供する各社がどのような対応策をとるのかに注目だ。
【申し込みページ】「ホテル向けおためしAirbnbパック」 お申し込みフォーム
【関連ページ】Airbnb、観光庁通知受け、違法民泊物件の予約を取り消し
(Livhubニュース編集部)
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