民泊サイト世界最大手のAirbnbは1月24日、米国オレゴン州、ポートランドにおいても一人のホストにつき一つの物件しか貸し出せない、いわゆる「One Host, One Home」ポリシーを適用し、ポートランドのホストが複数の物件をサイトに登録することを禁じると発表した。ポートランド市長あての書簡の中で明らかにした。
今後、ポートランドのホストがAirbnb上で宣伝できる物件は、少なくとも一年のうち9か月以上は住んでいるメインの住居一つだけに限られる。これにより、Airbnbで貸し出すために複数の物件を購入するといった民泊運用が原則としてできなくなる。
Airbnbで宣伝している商業宿泊施設や、知人を代理してホストをしている場合などは例外的に複数物件の宣伝が可能だが、その場合は個別にAirbnbに申請する必要がある。
今回Airbnbがこの判断をした背景には、ホームシェアリングに対するポートランド市の厳しい規制を緩和してほしいという思いもある。
現在、ポートランドではホストがAirbnbなどを利用して部屋を貸し出そうとする場合、例え一年のうち一週間の貸し出しだけだとしても、市からのチェックやライセンスの取得、納税証明書の取得など煩雑な手続きを経る必要があり、Airbnbを活用するホストからはこれらの規制や手続きが厳しすぎるという声が上がっていた。
Airbnbは同市の規制に歩み寄ることで、市にはホストがホームシェアリングを始めやすくなるようにこれらの規制をより簡素なものへと合理化してほしいと考えている。
しかし、一方のポートランド市は、現状の規制ではまだAirbnbのユーザーを完全に管理しきれていないと感じている。同市は昨年、違法な短期のホームシェアリングをした際の罰金額を引き上げ、30日間の執行猶予についても撤廃した。法をすり抜けようとするAirbnbホストが多く、厳しい対応をせざるをえないのかもしれない。
なお、今回Airbnbがポートランドで適用すると発表した「One Host, One Home」ポリシーは、既にニューヨークやサンフランシスコでも定められており、今回のようなルールの明確化は今後も各地で引き続き行われていくことが予想される。
【参照記事】Airbnb “One Host, One Home in Portland”
【参照記事】Oregonlive “Airbnb to block Portland users from listing multiple properties”
(Livhub編集部 木村つぐみ)
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