民泊世界最大手のAirbnbが、Booking.comをはじめとする大手OTAとの競争に向けて、民泊からホテルへとその領域を広げつつある。旅行情報サイトSkiftによると、現在Airbnbは、先日買収を発表したホテル直前予約サービスのHotelTonightが取り扱う一部のホテルについて、Airbnbのプラットフォームへの統合テストを行っているという。
Airbnbは6月4日以降、同社が運営するサイトに新たに掲載するすべてのホテルのリスティング(中国を除く)において、ゲスト手数料を徴収していない。ゲスト手数料をなくすことでホテルが設定する宿泊価格の柔軟性を高め、他のOTAと比較して競争力のある価格設定を可能にすることで、ゲストによるホテル予約を促す狙いがある。
世界の民泊市場をめぐっては、Booking.comをはじめとする大手OTAが民泊物件を取り扱い始めているほか、ホテルチェーン大手のマリオットも民泊に参入するなど、民泊とホテルの境目はシームレスとなりつつあり、今後は垣根を超えた競争の激化が予想される。
Airbnbにとっては、民泊に最適化して構築してきたプラットフォーム上に、Airbnbらしい心地のよいユーザー体験を維持しながら今後どのようにホテルのリスティングを統合していくのかが大きなテーマとなりそうだ。
【参照ページ】Airbnb Tests Hotel Integration by Adding Some HotelTonight Partners
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【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
(Livhubニュース編集部)


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