Airbnbは8月6日、出張旅行向け民泊サービス「Airbnb for Work」の利用状況について公表した。
これによると、同サービスは1年前に世界中で25万社以上が利用、そして現在までに3倍近くとなる70万社近くが利用し、2015年から2016年にかけて約3倍に、さらに2016年から2017年にかけて約3倍と、指数関数的な成長をみせた。
出張旅行での利用形態には、ビジネスと余暇を組み合わせた「Bleisure」、通常の出張旅行、複数人数での利用、長期的な滞在に伴う移動を含めた流動的な利用という4種の特徴があった。
まず、週末に余暇を過ごせるようにする「Bleisure」の形態での予約は、少なくとも週末の夜を一晩含むものが30%以上だった。
続いて、通常の出張旅行の平均利用日数は1年前には6泊以上だったが、現在は約5日となり、3泊以下の利用が急速に増えている。出張旅行においては短期旅行でAirbnbを利用するユーザーが増えており、Airbnbはそれらのユーザーはこれまでホテルを予約していた可能性があるとしている。
また、昨年のAirbnb for Workの旅行者の60%近くが複数名で利用していた。そして、2人以上で旅行していた60%のゲストのうち、40%近くが3人以上での利用だった。
長期滞在では、宿泊場所を移動しての利用も含めて、長期間の出張旅行や数週間を要するトレーニングセッションといったさまざまな理由と期間で予約され、昨年だけで14日以上の滞在は3倍近く成長した。
Airbnb for Workの旅行者は世界中に広がりをみせており、昨年の利用者の目的地のトップ10は、ロンドン、パリ、ロサンゼルス、ニューヨーク、カリフォルニア州サウスベイ(シリコンバレー)、トロント、サンフランシスコ、ボストン、シドニー、ワシントンDCだった。そして、昨年利用された移動区間の上位は、ニューヨークとロサンゼルス間、メルボルンとシドニー間、ロンドンからパリ、サンフランシスコからロサンゼルス、ニューヨークからボストンだった。
Airbnbは2014年、ビジネスパーソンが家で過ごすような快適さを出張旅行でも感じながら宿泊施設に滞在できるようにするため、出張旅行向け民泊サービスをAirbnb for Businessとして開始し、直近その名称をAirbnb for Workに変更している。利用企業にはGAP、Facebook、Twitter、スポーツウェアメーカーのColumbiaなど、名だたる企業が名を連ねている。ビジネスユースでのニーズは高く、ますますAirbnb for Workのサービスは利用者数を伸ばしていきそうだ。
【参照ページ】Companies Booking Airbnb for Business Travel More Than Double with Nearly 700,000 Using Airbnb for Work
【サービスサイト】Airbnb for Work
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
(Livhubニュース編集部)


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