民泊プラットフォーム世界最大手のAirbnbは、中国におけるサービス展開強化に向けて新たな計画を発表した。各紙が報じている。その中で最も注目すべき点は、ブランド名を中国語で「愛をこめて互いに歓迎」という意味の「Aibiying (愛彼迎)」に一新することだ。ブランド名のローカライズは今回が初となる。
また、Airbnbは昨年11月に開始した新サービス「Trips(トリップ)」を新たに上海で開始するほか、事業拡大に向けて中国への投資を倍増し、年内に現地従業員を3倍に増やすほか、来年以降も人員を拡大していく予定だ。
Airbnbは既にウェブサイトの中国語訳や、現地で一般的な支払方法となっているAlipay(アリペイ)への対応、登録にはWeChatを採用するなど、中国市場の特性に合わせた対応を進めてきた。中国語の24時間(年中無休)体制でのカスタマーサービスも提供している。
中国からのアウトバウンドの旅行は2016年だけで142%増加しており、現在までに中国の530万人の旅行者がAirbnbを利用して世界各地を旅している。また、中国国内でもAirbnbの利用者数は確実に増えており、現在国内では8万件の物件がリスティングされている。
調査会社のGFKが2016年に行った調査によれば、中国のミレニアル世代の93%が旅を自己アイデンティティの重要な部分と回答し、94%がユニークな旅行体験を希望していると回答。他の世代とは大きく異なる特徴を示しており、今回の計画もミレニアル世代を意識した内容だ。
中国国内には現地の民泊大手、途家(Tujia)や小猪(Xiaozhu)など群雄割拠しているが、世界のAirbnbが万全を期して巨大な市場での競争に打って出る。
【参照記事】Airbnb adopts new brand name Aibiying in China
【参照記事】Airbnb changed its name to Aibiying in China
(Livhubニュース編集部)


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