アメリカの民泊最大手Airbnbは、世界30以上の都市で展開する1,800種類の「体験」の中でも、近年アジア太平洋地域の人気が急上昇していることを受け、「市場データ」と各地の「体験」をカテゴリ別で紹介した。
Airbnbによると、アジア太平洋地域の「体験」は今年1月から14倍以上の伸びを見せており、旅先でローカルな体験をしたいと考える旅行者は全体の91%にものぼるという。
「市場別データ」においては、東京では掲載数が150件を突破し、95%が5つ星評価を獲得している。高評価な体験を提供する地域は日本のほかシドニーが挙げられる。レビュー評価が高い地域であり、すべてのレビューが5つ星だ。思わず人にすすめたくなる満足度の高さと充実のラインナップが魅力である。お隣、韓国のソウルで予約が最も多い体験は、「フード&ドリンク」だ。食で学ぶ韓国文化に人気が集中している。低価格で伝統的な体験ができるとして人気が高いのはバンコクとニューデリーである。バンコクでは90%がTHB2,500(約8,350円)未満、ニューデリーではRP3,200(約5,550円)の良心的な価格でその国の文化や雰囲気を味わえる体験が人気だ。
「体験」は、一般的な観光ルートでは物足りない旅行者に広く活用されている。例えば、「アート体験」をしたいならば、バンコクではサクヤンマスター直々にタイ伝統タトゥーの神秘的な世界を紹介する体験「聖なるタトゥー、サクヤン」が、ニューデリーではプロの漫画家の指導のもと右脳全開で作品づくりに挑戦する「デリー流まんが」などがおすすめだ。
この他、「文化/歴史」の体験では、国の歴史に関してそこに住む人の視点と言葉を通して学べる、タイ・バンコクの「郊外のオーガニック農園に行こう」 、韓国・ソウルの「伝統書道に挑戦」が人気だ。「ファッション」に関してはご当地グルメならぬご当地ファッションを身にまとうインド・ニューデリーの「サリー着付け教室」、オーストラリア・シドニーの「折り紙ファシネーター」。「フード」に関しては旅でとっておきのレシピを身に付けられる韓国・ソウルの「ソウル家庭料理基礎 1」、大阪の「手打ちうどんとだしを楽しもう」。「音楽」に関しては街のカルチャーとソウルを感じとれる東京の「着物で琴&三味線のお稽古」、オーストラリア・シドニーの「特等席で楽しむオペラハウス」。「スポーツ」に関してはアドレナリンラッシュな、オーストラリア・シドニーの「ボンダイでサーフィンしようぜ」、東京の「剣道で心はサムライ」が人気体験として紹介された。
体験を活用することで「やりたいこと」を見つける旅が可能だ。世界を少し身近に感じられるアジア太平洋地域の体験で異文化理解を深めてみてはいかがだろうか。
(Livhubニュース編集部 平井 真理)


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