民泊仲介サイト世界最大手のAirbnbは12月11日、新たにVR(仮想現実)とAR(拡張現実)を応用したツールを開発する計画を発表した。最新テクノロジーの導入によりさらなるユーザーエクスペリエンスの向上を目指す。
仮想現実(VR)と拡張現実(AR)は不動産業界、旅行業界の双方で今後の活用が期待されているテクノロジーだが、Airbnbは「旅行前の仮想現実」と「旅行中の拡張現実」という2つの分野の使い分けに注目している。
旅行者はこれまで決まりきった情報や既定ルートを辿るのが一般的だったが、Airbnbはそこに「暮らすように旅する」というコンセプトを持ち込み、ホストや地元の人々との交流やその土地ならではの体験といったエクスペリエンスを生み出し、新たな旅のスタイルを提示してきた。
Airbnbが開発を計画している2つのツールは、それらのエクスペリエンスをさらに向上させるものだVRは、旅行を計画する際のインスピレーションをより豊かなものにし、目的地、ホスト、旅行仲間を繋げる。360 Photosや3D Scanにより家やその街の理解を深め、旅行準備に大きく役立てることができる。
そして旅行出発後は、ARの出番だ。ARを活用して旅行者が旅先で直面する問題や障害を解決し、よりスムーズな旅行ができるようにする。例えばドアの鍵の開け方やお湯の出し方が分からないようなとき、ARが様々な形でサポートするといったイメージだ。
VRやARの作り出すスペースは人々の活き活きとした交流を疎遠にするという主張もあるが、Airbnbが構想を抱くこのツールは正反対の効果があり、人々がより深く繋がるものになるという。ツールの完成はまだ先のことだが、テクノロジーを活用して旅行の常識を塗り替えてきた先駆者のAirbnbがVR、ARをどのように活用し、旅行という体験をさらに進化させるのか。今後の展開が楽しみだ。
【参照サイト】Developing the Next Realities for Travel
(Livhub ニュース編集部)
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