Sponsored by 大洗観光おもてなし推進協議会
神磯の鳥居前の波が奏でる「音」
茨城県大洗町の沿岸の岩場にそびえ立つ「神磯の鳥居」。しばらくの間、鳥居を遠くに眺めながらその前にたたずんでみる。
「ざっざーん、しゃらしゃらしゃら….」
太平洋から寄せる波が引く時、大小入り混じった石が波に洗われ、混じり合う音が聞こえる。この時、「波の音は、その海岸ごとに違う」ということに、ふと気づいた。
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茨城県大洗町は、冷たい親潮と暖かい黒潮とがぶつかる「潮目」にあたり、岩礁があることで、大小さまざまな石が堆積する海岸を持つ。
縄文の時代から人が営みを続ける大洗町には、「磯浜古墳群」という国指定の史跡がある。そして江戸時代以降は「潮湯治(現代の海水浴)」の名所として栄えた歴史も持つ。現在では観光業に加え、漁業や水産加工業も盛んだ。そして最近ではアニメの聖地巡礼の場所としても話題になっている。
親潮と黒潮。訪れる人と地域住民。歴史とサブカルチャー。異質なものや人、文化が出会い、入り混じる場所、大洗町。
そんな大洗町を舞台に、11月23〜26日の最大4日間にわたって「地域との持続的な関係」をテーマに、任意団体「大洗クエスト」とwebメディア「Livhub」が協力してワーケーションプログラム「わたしのサステナブルを見つける、大洗うみまちワーケーション」を開催する。
それにしてもなぜ大洗町で、「地域との持続的な関係」をテーマにしたワーケーションなのだろうか?
その答えについてはもう少しだけ、この文章にお付き合いいただきたい。
関係人口とサステナブルの関係
皆さんは「関係人口」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
関係人口は、移住した「定住人口」でもなく、一回限りの観光に来た「交流人口」でもない人口のこと。日本全体の人口が減る中、定期的に訪れるお気に入りの長期滞在先だったり、二拠点居住先だったり、定住する場所ではない「新しい形の個人と地域との関わり」が注目され始めている。
この「関係人口」をサステナブルな旅や体験を発信するトラベルライフスタイルマガジン「Livhub」流に読み解くと、金銭で関係をその都度消費してしまう一回限りの消費の旅とは対極の、「地域と人との持続可能な(=サステナブルな)関係」と解釈できる。
今回Livhubとしては、関係人口を「個人と地域の持続可能な関係」と捉え、「大洗町を冒険の拠点にする」というミッションをもつ任意団体「大洗クエスト」と共同で「わたしのサステナブルを見つける、大洗うみまちワーケーション」を企画・運営する。
この企画を通して「サステナブル」をキーワードに大洗町を五感を使ってフィールドワークしながら、訪れた場所の日常に触れ、その地域の風土、文化、社会、コミュニティを体感する。郷土料理を食べ、地域の人々と交流しながら「また来ます」といえるような「第二のふるさと」のような場所をつくる。
一回限りの消費的な体験ではなく、訪れる人と地域住民の間で持続的に価値が循環し、続いていく旅と緩やかな関係性。そんなワーケーションに興味がある方は、ぜひ今回のプログラムに参加してみてはいかがだろうか。
ワーケーションの概要
■プログラム名
わたしのサステナブルを見つける「大洗うみまちワーケーション」
■日程
2023年11月23日(木) – 11月26日(日)
→以下の2コースから選択
①3泊4日(テレワークDAY&サステナブルDAY)
②1泊2日(サステナブルDAY)
■テレワークDAY
11月23日(木)-24日(金) @町内のコワーキングスペース等
※(希望者のみ)両日とも1〜2時間程度にて町内をご案内
■サステナブルDAY
11月25日(土)-26日(日) @町内8箇所程度を予定
-25日(土)10:45頃 集合予定→19:00頃終了予定
-26日(日)9:00頃 集合予定→16:30頃終了予定
※(希望者のみ)11月23日(木)11:00-12:30にて、チェックイン(サステナブルを考えるワークショップ)をオンラインで開催
※(希望者のみ)12月3日(日)9:00-10:30にて、チェックアウト(サステナブルを可視化するワークショップ)をオンラインで開催
■定員
6名
※応募者多数の場合は抽選
■こんな方におすすめ
・サステナブルを一面的ではなく、より多面的に捉えたい方
・サステナブルを自分ごと化し、日常の中に取り入れたい方
・新しい視点でワーケーションをしたい方
・地域を巡りながら新しい刺激や発見をしたい方
・地域で活動する事業者やプレイヤーと関係性を築きたい方
・観光以上移住未満の第2のふるさとを探している方
・海や自然のある居場所を探している方 など
■参加費
無料
※サステナブルDAYの1日目の昼食代1,000円程度+ 2日目のコンテンツ体験3000円程度は現地でお支払い
※テレワークDAYのコワーキングスペースは無料で利用可
※自宅-現地間の交通及びプログラム期間中の宿泊場所は各自手配
■申し込み方法
こちらのフォームよりお申し込み可能
※申し込み期限:2023年11月21日(火) 23:59まで
このワーケーションを通して出会う、大洗町の地域事業者の紹介
今回のプログラム内では、大洗町の自然や名所だけではなく、現在進行形で地域を盛り上げている地域のプレイヤーと出会える点も魅力だ。大洗町のフィールドワーク内で彼らと交流することで、大洗と自分の持続的なつながりをつくるきっかけになるのではないだろうか。
以下に現在交流が確定している大洗の魅力的な事業者を紹介する。
(随時更新予定)
■わづくる株式会社 代表取締役:平間一輝 氏
「いつもの居場所がふたつある暮らし」をコンセプトに、多拠点生活が実現できる別荘サブスクリプションサービス「OURoom」を展開。本プログラムでは、「自分らしい理想の暮らし」という観点からサステナブルを平間さんと考える。
ホームページ:https://www.ouroom-oarai.com/
■株式会社カジマ 惣菜かじま店長:梶間千萩 氏
「地域とのつながり」を大事に、カニを中心とした水産物の加工、飲食店や惣菜店の運営を行う、創業90年を超える老舗企業。本プログラムでは、「ファンと共につくる」という観点からサステナブルを梶間さんと考えていく。
ホームページ:https://www.kajima-crab.com/
■株式会社にんべんいち 代表取締役:坂本貴英 氏
「先代から続く味へのこだわりを追求し続ける」を大事に、大洗で水揚げされた新鮮なシラスを使った商品を製造・販売する工場併設の直営店。本プログラムでは、「環境の変化と順応」という観点からサステナブルを坂本さんと考えていく。
ホームページ:https://ninben1.com/index.html
■大洗キャンプ 事業統括責任者:光又新二 氏
「キャンプのまちをつくる」をコンセプトに、キャンプ場の運営に留まらず、まち全体の魅力を捉えたアウトドアカルチャーの創出を目指す活動をしている。本プログラムでは、「キャンプの持つ可能性」という観点からサステナブルを光又さんと考えていく。
ホームページ:https://www.oarai-camp.jp/
■大洗海風ヨガスタジオ 代表:小林綾子 氏
「3世代が楽しめる地域密着型のヨガスタジオ」をコンセプトに、ヨガを通じて心と体のバランスを整える多種多様なクラスを毎日開催しています。本プログラムでは、「心と体と食」という観点からサステナブルを小林さんと考えていく。
ホームページ:https://umikazeyoga.com/
■株式会社古川酒造店 高林愛 氏
慶応年間(1865~1868年)から約130年間に渡って酒造りが行われた酒蔵で、その歴史と空間を活かして新たな拠点づくりをしている。本プログラムでは、「時代の変化と再生」という観点からサステナブルを高林さんと考えていく。
ホームページ:https://shorai.co.jp/
「観光以上、移住未満」の地域との関係を、大洗で
施設内で全てのサービス、体験が完結してしまう観光。W-Fiiが完備したホテルにこもり、デスクワークに集中するワーケーション。今回の「大洗うみまちワーケーション」は、そういった旅とはちょっと違い、異質なもの・人・文化同士が出会い、混じり合うフィールドワークになる。
今回の「大洗うみまちワーケーション」で、参加者と地域住民との交流が奏でる「音」は、一体どのように響くのだろうか。
11月下旬にその音を五感で感じるために、ぜひ大洗町へ足を運んでみて欲しい。
【参照ページ】参加者募集!茨城県大洗町で「地域との持続可能な関係」をテーマにしたワーケーションを11月下旬に開催
【参照ページ】Owarai Quest | 大洗クエスト
【参照ページ】大洗町公式ホームページ
【参照ページ】一般社団法人大洗観光協会 よかっぺ大洗
【関連記事】循環型経済・脱炭素の最先端事例に出会う。サステナブル経営のヒントを見つける山梨ワーケーション体験記
いしづか かずと
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