民泊サイト世界最大手のAirbnbが8月10日に公表した最新データによると、Airbnbプラットーム上では現在、世界191か国、400万件のリスティングが提供されており、2008年に設立されて以来の延べ宿泊ゲスト数は2億人を超えたことが分かった。
今年8月5日には夏の行楽シーズンということもあり、1日の宿泊人数として過去最高となる250万人以上がAirbnbの物件に宿泊したという。
データによれば、400万件のリスティングのうち約190万件のリスティングが「今すぐ予約」可能となっており、既にAirbnbより多くの部屋を即座に予約可能なホテルチェーンは世界のどこにもないという状況となっている。
また、リスティング件数のランキングを国別に見てみると、1位がアメリカで66万件、2位がフランスの48万5千件、次いでイタリア34万件、スペイン24万5千件、イギリス17万5千件と続く。今回発表された上位5カ国に日本はランクインしていないが、最近のデータによれば日本は約5万件だ。来年に住宅宿泊事業法が施行されればその数はさらに増える可能性もある。
ホストに関しては、シニア層(60歳以上)が20万人で、そのうち女性が12万人と最も伸びており、高齢者の貴重な収入源になっていることがうかがえる。シニアホスト数の伸長の理由は、ユニークな観光資源が豊富な田舎暮らしをしているケースや、子供が独立して持ち家に空き室が多いことが考えられる。
またゲストレビューについても、シニアホストは5つ星評価を受ける割合が全体と比べて最も高く、Airbnbの価値を高めるエース的存在になっているといえる。医療や生活水準が進歩し人々の平均寿命が延びている今日、老後の生き甲斐や働き方が模索されており、高齢者と民泊のWin-Win関係は特筆すべき点だ。
世界各地で様々な規制と向き合いながらも、順調にリスティング数と利用者数を伸ばし続けているAirbnb。その勢いはとどまるところを知らない。
【参照サイト】Airbnb is global and growing
【参照サイト】Airbnb Fast Facts
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