民泊サイト最大手のAirbnbとイギリスの規制当局であるCompetition and Markets Authority(CMA)は7月27日、現行のAirbnbサイト上のレビューシステムの仕様を変更することで合意した。今回の合意により、今後はゲストがAirbnb上で予約した物件に滞在しない場合でもレビューを残すことがより簡単になる。
現状のレビューシステムでは、物件に到着したものの部屋の状況やホストの対応などを理由にその部屋に宿泊しないことを決めたゲストが、サイト上の自動システムを通じてレビューを残すことはできない仕様になっていた。ゲストがレビューを残すためには、Airbnbのカスタマーサービス部門を通す必要があった。
CMAはこのレビューシステムを変更することを提案し、Airbnbは2017年8月31日までに変更を完了することで合意した。今後はゲストがチェックイン当日や訪問時にキャンセルをしても、ホストや宿泊先の適性、滞在しない理由(滞在期間を短縮する理由)などの重要な情報を他のユーザーに対してもフィードバックすることができるようになる。
CMAは、レビューサイトは本物かつ合法で関連性があることを条件に、否定的なレビューも公開する必要があるとしている。本物のレビューを公表しない場合は消費者保護法に違反する可能性があるという。特定のケースが法律に反しているかは裁判所の判断に委ねられる。
また、CMAはゲストが残すオンラインレビューや意見は重要な情報源で、顧客が予約する物件に関する偏りのない情報にアクセスすることが不可欠としており、今回のAirbnbの迅速な対応とシステム改善への協力姿勢を歓迎した。
個人と個人の信頼を前提に成り立つシェアリングエコノミープラットフォームのAirbnbにとって、レビューのシステムはサービスの根幹とも言える部分だ。今回の変更により、到着したゲストを失望させるホストはより信頼を得にくくなり、コミュニティの質は向上するはずだ。
【参照サイト】CMA welcomes Airbnb guest review changes


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