Uber Chinaが中国のライバルDidi Chuxingと取引を行ったが、もう一つの米国テクノロジー企業Airbnbもそれに続く可能性が出てきた。世界で2番目に大きいオンライン旅行市場である中国を征服すべくAirbnb Chinaが、中国民泊サイト大手の「途家 Tujia」と水面下で交渉しているとChina Money Networkが報じている。
取引の詳細はほとんどわかっていないが、内部関係者筋は投資や戦略的パートナーシップの可能性を明かしている。Airbnbの広報担当Nick Papasは交渉事実を否定したが、詳細を説明するには至らなかった。
Tujia.comは2016年10月、中国最大のオンライン旅行代理店CtripとQunar.comのバケーションレンタル事業を買収した。4か月前には、Ganjiが所有するバケーションレンタルプラットフォームMighty Talent社を株式交換取引で掌握。これらの提携はMighty Talent社の投資家であり、Ctripの共同設立者の一人であるSequoia Capital Chinaのマネージングパートナー、Neil Shenによって推進された。
Sequoia Capital Chinaは、Airbnbが2015年8月に中国市場に進出した際に提携した2つのベンチャーキャピタル企業の1つだった。Neil ShenはAirbnb ChinaとTujiaが熾烈な市場シェア争奪戦で痛みあう代わりに、協力するべく取引を推進しているという。
提携は両当事者にとって有益なものになるだろう。 AirbnbはTujia.comの国内のホームリスティングを利用することができ、Tujiaはホームレンタルの支配的地位を補うホームシェア事業を強化することができる。さらにTujiaの大株主であるCtripは、国際化戦略において大きな前進を成し遂げる。
中国での戦略に日本を重要視する等、巨大市場の牙城を崩すべく試行錯誤を続けるAirbnbの動向から目が離せなくなってきた。
【参照ページ】Airbnb China Said In Deal Talks With Local Rival Tujia.Com
【参照ページ】Airbnb reportedly in talks with domestic rental site Tujia
(Livhubニュース編集部)


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