民泊プラットフォーム世界最大手のAirbnbとマイアミに本拠を置く不動産会社Newgard Development Groupは、ホームシェアリングとフレキシブルな生活に最適化された新しいアパートメントの開発に向けて提携することを発表した。
最初のプロジェクトは、フロリダ州キシミーにある324室の建物で、「Niido Powered by Airbnb」と銘打たれている。Airbnbのブランド名がアパート名に含まれているのが特徴だ。住人は年間最大180日間ユニットをシェアすることができ、新たに開発されたAirbnbと統合されたアプリでゲストのチェックインや掃除、ベッドメイクなどのサポートをリモートでも行うことができる。
AirbnbとNiidoはキーレス入室や共有スペースなどの機能を備えた新しいユニットや建物を共同で設計し、ホームシェアリングに最適なアパートメントを建設する。建物の費用や所有権はNiidoが保持する。
Niidoのテナントは年間賃貸契約を結び、Airbnbを利用して個々の部屋またはユニット全体を貸し出すことができる。ホームシェアリングを行うテナントは、ホストとオーナーがホームシェアリングから生み出された収入を共有するAirbnbのFriendly Buildings Programに参加することになる。
Lincoln Property Companyの「2017年の米国賃貸予測」によると、マイアミ・フォートローダーデールでは、53.1%を家賃が占めているが、今回のパートナーシップは、所得の多くを家賃に費やしているこれらの借主にとって新たな収入源を得られる機会となる。
最近では日本でも民泊用マンションやアパートの建設が進んでいるが、今回はAirbnb自身が直接プロデュースしており、世界でも新しい取り組みとなる。今後、同様の動きが日本でも進むのか、引き続き今後に注目したい。
【参照サイト】Airbnb, Niido to Partner to Support Home Sharing in Apartments
(MINPAKU.biz編集部)


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