国土交通省は10月4日、訪日外国人の国内での移動を分析することができるデータ「FF-Data(Flow of Foreigners-Data、エフエフデータ)」の2015、2016年分を公開した。2017年1月には、2014年分のデータを初めて公表した。
FF-Dataは「訪日外国人消費動向調査(観光庁)」「国際航空旅客動態調査(航空局)」等の調査結果を組み合わせ、訪日外国人の年間(四半期別)での国内流動量を推計したもの。都道府県間の流動量、移動の際の利用交通機関、周遊ルートなどが分かるほか、国籍や目的、来日回数などの属性と組み合わせ、分析できる。今回から、来訪回数や旅行手配方法(団体・個人)といった新たな項目が追加され、さらに複数年を対象とした経年的な分析も可能となった。
例えば、富山県では大都市圏からの直接の流入は愛知県からが多いが全体に占める割合は限定的であることや、隣接する石川県、岐阜県、長野県からの流動においてはバスによる移動が大半を占めていること、台湾国籍の旅行者が多いことなど、組み合わせ次第でさまざまな情報を得ることができる。
どの国の、どのような客層に人気なのか、また、どこの空港から入国し、どのような交通手段で訪れるのかを知ることで、民泊運営にも役立てることができるかもしれない。集客の手がかりとして活用してみてはいかがだろうか。
【参照リリース】訪日外国人の最新の国内での「動き」が分かるFF-Dataを公表 ~国籍、交通機関、周遊ルート等の分析に対応~
【参照リリース】FF-Data(訪日外国人流動データ)の概要と利用例
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
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