人や文化の交流につながる。一階がカフェやバーのゲストハウス7選

ゲストハウスやホテルなどの宿泊施設の一階が、カフェやバーといったかたちで、ゲストだけではなく地域の人にも開かれていると、旅先での交流が生まれるきっかけが起こりやすくなります。

初めての地でも地元の人と会話が生まれたり、そこに住まう人だけが知る町の魅力をこっそり聞き出せたり…。初めましての人に話しかけるのがあまり得意ではなくても、自然と交流が生まれる、そんな宿は理想的ですよね。

今回は宿泊客だけでなく、誰でも出入りできるカフェやバーが併設の、地域とゆるいつながりを持つゲストハウスを7つ紹介します。

1. 海辺のBed&Breakfast Good Morning Zaimoku(神奈川・材木座)

鎌倉駅近くの好ロケーションにもかかわらず、材木座はどこかゆったりとした空気が流れる海辺の町。日本で一番古いとされる商店街があり、人と人とのつながりを大切にする温かさが残っています。歴史の残る町並みも、滞在先としては申し分ないほど魅力的!

そんな材木座にあるGOOD MORNING ZAIMOKUZA。日本のビーチカルチャーを盛り上げるためにオープンされた複合施設、材木座テラスに入っているホテルです。ゲストハウスだけでなく、サーフクラブやヨガスタジオ、セレクトショップなど、幅広く網羅しています。

施設名を象徴するテラス席が象徴的なカフェでは、地元でも人気で宿泊者以外でも頼める「グッドモーニングの朝ごはん」をぜひ。朝日に染まる海を眺めながらいただく、和の朝食は一日を始めるのにピッタリです。

地元のサーファーやロコガールがふらりとやって来る、そんな風通しのいいテラスカフェで、地元民の気分を味わってみませんか。

住所 神奈川県鎌倉市材木座5-8-25 材木座テラス1階
電話番号 0467-38-5544
HP http://zaimokuza-goodmorning.com/
2. Len Kyoto Kawaramachi(京都・河原町)

京都観光のど真ん中、河原町駅から徒歩8分ほどの場所にあるホステル、Len(レン)。市街地、鴨川へもアクセスがよく旅先の拠点として便利です。宿泊スタイルはドミトリーからシングル、ツイン、ダブルがあり、トイレとシャワーは共同。宿泊者専用のキッチンでは自炊もでき、長期滞在にも向いています。

Lenの一階には日当たり抜群のラウンジスペースがあり、カフェバーとして食事やドリンク、コーヒーを楽しむことができます。「あらゆる境界線を越えて、人々が集える場所を」というコンセプトの通り、国内外から訪れる旅行者だけでなく地域に向けてもオープンなスポットとして知られています。

またこのラウンジスペースではアーティストやミュージシャンなどを招いたイベントも開催しており、旅人とローカルだけでなくまさにあらゆる枠を越えたつながりが生まれる場所なのです。

住所 京都市下京区河原町通り松原下ル植松町709−3
電話番号 075-361-1177
HP https://backpackersjapan.co.jp/kyotohostel/
3. ゲストハウス&カフェharétel(島根県・益田)

島根県益田市にある、水平線が美しい三里ヶ浜にある「泊まれる珈琲屋さん」がコンセプトのゲストハウス、harétel(ハレテ)。目に眩しい海と空の青、打ち寄せる波音に、こだわり焙煎のコーヒーの香りそして味わい。五感で楽しむ特別なハレの時間を過ごせそうです。

コンセプト通り、コーヒーにはこだわりが。ハレテルで提供するのは、焙煎と抽出を調理の観点からアプローチする「アームズ式®焙煎」を取り入れた自家焙煎したこだわりの一杯。また誰でも利用が可能なこの海辺のカフェでは、糀プロデューサーが監修したランチにドリンク、スパイシーなカレーも楽しめます。

また益田市のサイクリスト応援企業として認定されており、サイクリストのゲストも多いのだとか。面白い交流が始まる予感!

住所 島根県益田市高津イ2577-34
電話番号 080-1928-3946
HP https://haretel.jimdofree.com/
4. BANVINA(鹿児島・鹿児島)

「旅人も地元の人も楽しみながら交流できる場」を創りたいという想いで生まれたゲストハウス、BANVINA(バンビーナ)。鹿児島中央駅から徒歩約3分、70年代に建てられた昭和レトロな外観が目印です。建物の1階はカフェとコワーキングスペースが、2、3階にドミトリーやツイン、ダブルルームを備えたゲストハウスが入っています。

カフェスペースの奥にコワーキングスペースがあり、ひとりでも入りやすいという開放的な空間に。
カフェではレトロな容器に盛られた自家製のレトロプリンや、七色の虹色クリームソーダが大人気。味はもちろん、写真映えのよさも人気の理由です。ほかにも自家焙煎のオリジナルブレンドコーヒーに各種ドリンク、厚切りトースト、カレーなどの軽食も用意されています。ワーケーションのあいまの腹ごしらえにいかがですか。

住所 鹿児島県鹿児島市中央町21-30
電話番号 099-297-4423
HP https://banvina.jp/ja/
5. Café&guesthouse Kaziya(岩手・猊鼻渓)

かつて絶対の秘境と呼ばれた日本百景「猊鼻渓」より徒歩6分、1699年から300年以上続く老舗旅館かぢや。町で唯一のベーカリーより事業を引き継ぎ、空き家をリノベーションしたCafé&guesthouse Kaziyaは、かぢやの18代目が営むカフェ併設のゲストハウスです。

ゲストハウスは洋室と和室、そしてセミダブル、ツイン、ファミリールームなどさまざまなスタイルからお部屋を選ぶことができます。いずれもシンプルですが、インテリアなど細部までセンスの光る空間です。

またゲストは木の温もり溢れるカフェ空間で、焼き立てパンの朝食や夕食をいただくことができ、フリーラウンジとしても活用できるのも嬉しいポイント。カフェはもちろん通常営業もしているため、砂鉄川の伏流水を使い焼き上げたパンや、季節の素材を合わせたそば粉のガレット、ローストビーフ丼、手作りスイーツなどは誰でも楽しむことができます。

住所 岩手県一関市東山町長坂字町43
電話番号 0191-47-3377
HP http://kaziya-ryokan.com/guesthouse/
6. Hostel&Bar CAMOSIBA(秋田・十文字)

米どころであり、糀文化が栄えた発酵のまちとしても知られる横田市のゲストハウス&発酵バル「Hostel&Bar CAMOSIBA(カモシバ)」。麹屋の娘に生まれたオーナー提案の「秋田と世界の発酵異文化交流」をテーマとした、宿泊者以外も利用可能な発酵バルを併設した宿です。

カモシバの特徴的な点は、十文字界隈を余すことなく楽しめるように発案された「食事券付きプラン」。宿のスタッフがおすすめする十文字にある7つの飲食店で使用できる食事券が2,000円分付いてくるというものです。十文字は魅力的な飲食店の宝庫なので、今後も数は増える予定だそう。

夜の町に出かけて郷土料理に舌鼓、最後は宿の発酵バルで一杯飲んで眠りにつく。そんな美味しく贅沢な時間を過ごしに、秋田まで足を運んでみませんか。

住所 秋田県横手市十文字町曙町7-3
電話番号 0182-23-5336
HP http://camosiba.com/
7. haku hostel + café bar(北海道・白老)

Hakuのある北海道白老群白老町は、国立アイヌ民族博物館があり先住民文化が色濃く残ると同時に、北海道らしい雄大な自然も有した町です。
歴史ある「柏村旅館」はリノベーションしてhostel + café barへ。その歴史を引き継ぎつつも、多種多様な人々が集う場所へと生まれ変わりました。築50年ほどの建物を、元の構造は大きく変えず「あるものを活かす、使い続ける」ことを軸に、旧柏村旅館時代の設えや家具類を活かした空間です。

hakuの1階には、宿泊者以外でも利用できるカフェ+バーが併設。ゆったり座れるソファーや薪ストーブなどがあり、ハンドドリップコーヒーやカフェラテ、スイーツをお供に気持ちのいい時間が過ごせます。館内にはフェアトレードの雑貨やファッションを扱うショップも。気になる一点を見つけたら、お土産にして連れて帰ってはいかがでしょう。

住所 北海道白老郡白老町大町3-1-7
電話番号 0144-84-5633
HP https://hakuhostel.com/

宿泊者以外でも利用可能な、地域に開かれたカフェやバーを併設したゲストハウスを紹介しました。

旅人と地元の人との交流を目的としているのはもちろんですが、いずれもメニューにまでこだわった素敵空間のため、地元の人も訪れて自然と交流が生まれるのでしょう。
一期一会は旅の醍醐味です。せっかくなので自分の心もオープンにして、出会いを楽しみたいものです。

今回紹介したゲストハウスは、ワーケーションや移住の下見としての活用にもピッタリ!ぜひ参考にしてみてくださいね。

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mia

旅するように暮らす自然派ライター|バックパックに暮らしの全てを詰め込み世界一周。4年に渡る旅の後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。移動の多い人生で、気付けばゆるめのミニマリストになっていました。ライターとして旅行誌や情報誌、WEBマガジンで執筆。経験をもとに、旅をちょっぴりエコにするヒントをお届けします。