キャンピングカーシェア「Carstay」運営バンライファー向けガレージ「Mobi Lab.(モビラボ)」でできること

国内最大級のキャンピングカーレンタル・カーシェアと車中泊スポットの予約プラットフォーム事業を展開するCarstay(カーステイ)。


今年10/2のオープニングイベントを皮切りに、キャンピングカー業界初となるキャンピングカー/バンライフ*仕様に改造・自作するための“DIYスペース”と工具レンタルが可能な「シェアガレージ」などのサービスを提供する新たな施設“バンライフ・ガレージ”「Mobi Lab. (モビラボ)」を神奈川県横浜市にオープンした。

Carstayではこれまでウェブ上でキャンピングカーなど車中泊仕様の車に特化したカーシェア(2020年6月開始)、車中泊スポットのシェアサービス(2019年1月開始)のプラットフォーム事業を展開しているが、Mobi Lab.は今回が初となるキャンピングカー/バンライフの実作業とその体験ができる空間となる。

バンライフとは

車を通じた旅や暮らしにより、“人生を豊かにする”ことを目的として、荷台スペースが広い車“バン”やキャンピングカーを家やオフィスなどのように作り変え、車を旅行・働く・遊ぶ・暮らしの拠点とする 新たな“ライフ”や旅行スタイル。「バンライファー」は「バンライフ」を実行する人々。(Carstay株式会社プレスリリースより引用)

バンライフをする人=「バンライファー」の課題

アメリカ西海岸から誕生したバンライフが日本に波及した後、コロナ禍を経て日本にも少しずつそのカルチャーが広がりつつある現在。日本でバンライフを楽しみたいユーザー達は、今あらためていくつかの課題を抱えているという。その辺りについてMobi Lab.マネージャーである向田涼哉(むかいだりょうや)さんに伺ってみた。

Mobi Lab.マネージャーの向田さん

「バンライフを始める方は20代や30代の方も多いのですが、その世代には既製のキャンピングカーは価格が高く、なかなか手を出しにくい方も多い。そうなると普通のバンなどをDIYするという選択肢もありますが、DIYできるガレージなどの場所が少ない。

また最近のバンライフ目的の車両では内装に木工を使う場面が多くあります。ただ車のDIYと木工の両方をできるスペースはまだ少ないんです。そしてDIYに必要な工具を揃えるだけでも意外と費用がかかります」

Mobi Lab.に用意されているレンタル工具の一部

「Mobi Lab.」でできること

そんなバンライファーの悩みを解決するのにもってこいなのが、構想から2年を経て、今回Carstayが開設したMobi Lab.だ。そこでは主に以下の6つのことができる。

1.キャンピングカー・バンライフ仕様に改造・自作するためのDIYスペースと工具レンタル可能な「シェアガレージ」

2.メーカーや車種を問わないキャンピングカーのメンテナンスや修理

3.車中泊向けの暖房器具「FFヒーター」(予定)、ソーラーパネルや蓄電池「サブバッテリー」などの電装、オーニングなど、バンライフを快適に楽しむためのパーツ一式の取り付け

4.キャンピングカーの体験や予約

5.Carstayのキャンピングカーに特化したカーシェアの登録、登録で必要となる写真撮影の代行

6.バンライファーやバンライフ体験をしたい人たち向けの交流会や、Carstayのカーシェアに関する説明会の開催
(Carstay株式会社プレスリリースより引用)

さらに、Mobi Lab.でできることの詳細や今後の構想について、向田マネージャーはこう語る。

「実はキャンピングカーのDIYは難しい面も多く、安全性の面も考慮しなければならなかったり、実際にDIYをやりきっても完成したあとに不具合があって売却してしまうユーザーも多い。Mobi Lab.では、車両整備のプロや木工のプロのスタッフが常駐しているので、DIYの相談から、修理や内装改修の支援などが可能。すでにCarstayユーザーやそれ以外の一般の方からも実際に依頼をいただき始めています」

Mobi Lab.内での内装リノベーション作業

「将来的にはMobilab.オリジナルブランドのキャンピングカーのリリースも検討しています。既存のキャンピングカーはラグジュアリーな内装で高価格帯が多いので、若年層でも手が届くような価格帯で、かつDIYよりもクオリティが高い車をリリースしたい。

また近い将来、モビリティの進化の過程で車のフォーマットが変わっていくはずです。わかりやすい例でいうとEVや自動運転などが挙げられると思いますが、今後オリジナル車両をつくっていく上で、カーメーカーとMobi Lab.との共創・協働なども検討しています」

Mobi Lab.のオープンにより、オンラインとオフラインの両面でバンライファーとの接点を持ちながら、国内バンライフシーンを盛り上げていくことが可能になったCarstay。今後、よりバンライファーやキャンピングカーユーザーからの注目が集まることが予想される。これからバンライフを始めてみたい方やキャンピングカーのDIYに興味がある方は、ぜひ一度このMobi Lab.を訪れてみてはいかがだろうか。

Mobi Lab.概要

● 運営会社: Carstay株式会社
● 責任者: Mobi Lab. マネージャー 向田 涼哉
● 住所: 〒241-0826 神奈川県横浜市旭区東希望が丘15番1
● 建物面積: 約157㎡(約47.5坪)
● 土地面積: 約197㎡(約60坪)
● 最寄駅: 相鉄線 希望ヶ丘駅 (徒歩約10分) / 二俣川駅 (徒歩約15分)
● 公式HP: https://carstay.jp/ja/mobilab/

Carstay株式会社について

Carstay株式会社は「誰もが好きな時に好きな場所で、好きな人と過ごせる世界をつくる」というミッションを掲げ、移動を基盤にあらゆるサービスを提供する概念「MaaS(マース)(Mobility as a Service)」領域で新しい旅と暮らしのライフスタイル「VANLIFE(バンライフ)」をテーマに事業を展開するスタートアップ企業。今後、5G・自動運転社会の到来で必要となる「快適な移動」と「感動体験」を「VANLIFE」プラットフォームの提供を通じてデザインする。

Carstayは車中泊スポットとキャンピングカーのシェアサービスなど「バンライフ」事業を展開する先駆者として、事業開始後、わずか3年で、全国各地に車中泊スポットを約320箇所に、キャンピン グカーなどの車中泊仕様の車のカーシェア登録車両を約300台に拡大し、「バンライフ」事業で国内最大級のプラットフォームを構築している。2018年6月に創業。

【参照サイト】Mobi lab.
【参照サイト】Carstay公式サイト
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いしづか かずと

Livhubの編集・ライティング・企画を担当。訪れた場所の風景と自分自身の両方を豊かにする旅を探している。神奈川と長野をいったりきたりしながら、二拠点生活中。今気になっているのは環境再生やリジェネラティブツーリズム。環境再生医初級。