キャンピングカーのシェアサービス「Carstay」。能登半島地震の被災地支援に車両を貸出

キャンピングカーや、車中泊スペースのシェアリングサービス「Carstay(カーステイ)」を運営するCarstay株式会社。一般の方が普段使用していないキャンピングカーや、土地をシェアすることで、誰でもいつでもバンライフを体験することができる。

移動しながら暮らすことができるキャンピングカーの特徴を活かし、2024年1月に発生した能登半島地震の被災地現場の支援車両として19台の貸出しを行っている(※2024年2月時点)。支援方法がいまだ限られる中で行える支援策のひとつとして、Carstayの取り組みをご紹介する。

誰でもどこでも自由に過ごせる「Carstay」

画像出典:Carstay 公式HP

キャンピングカーは、車にキッチンやダイニング、寝室スペースなどが設けられた暮らせる車。好きなときに好きな場所へ行き、自由に過ごせることが魅力だ。しかし、なかなか購入には至らないキャンピングカーを、Carstayではレンタル、カーシェアできる予約アプリを提供し、さらに車中泊できるスポットの予約も可能にしている。キャンピングカーで自由な旅を体験したいという方におすすめのサービスだ。Carstayのおすすめポイントを3つ紹介する。

① 利用目的に合った車両をレンタルして旅する

Carstay では、400台以上(2023年4月時点)のキャンピングカーをシェアしている。現在地やエリアから検索することが可能で、車両設備や使用ルール、おすすめ利用シーンなど詳細な情報も1台1台記載されているため、目的に合ったキャンピングカーをレンタルできる。

② 車中泊できる場所も予約できる

キャンピングカーを利用するときは、安心して車中泊できるスポットも併せて予約しておきたい。Carstayでは、車中泊できるスポットも予約可能なため、旅の行程に合わせた車中泊スポットを予約しておけば、今晩はどこに停車させようか悩まずに旅を楽しめる。

③ キャンピングカーや車中泊できる土地をシェア

Carstayのサイトでは、現在所有しているキャンピングカーや土地の貸出しをしてくれる人の募集も行っている。普段使用することが少ないキャンピングカーを活用してもらえたり、所有している土地が車中泊スポットとして旅人に活用してもらえたりする可能性がある。多くのキャンピングカーや土地が登録されることで、旅人の選択肢も増え、充実したバンライフの提供につながる。

医療の現場支援への取り組み「VAN SHELTER」


画像引用:ニュース|Carstay 公式HP

Carstayでは、キャンピングカーの特徴を活かして、医療機関の病床や休憩所などの不足を解消するために、キャンピングカーやキャンピングトレーラーを無償で貸し出すプロジェクト「VAN SHELTER(バンシェルター)」を2020年に開始した。当初は新型コロナウイルスによる医療施設の課題解決を目的としていたが、現在では活用の幅を広げている。

2024年1月に発生した能登半島地震でも、医療の休憩所や、電力会社の活動拠点、子どもたちの支援現場などにキャンピングカーの貸出を行っている。提供台数は累計19台(※2024年2月時点)となり、今後も増える見込みだ。

輪島市内では停電が続いていることから、電力会社向けのキャンピングカーには、ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社(ヤマハ発動機グループ会社)から提供された小型発電機を設置している車両もある。また、中には、2011年3月11日の東日本大震災の被災者がオーナーのキャンピングカーもあるのだそう。

貸し出している車両はいずれも、冬用タイヤを装着、FFヒーター(暖房)付きの大容量のサブバッテリーを積んだ居住性にも優れたキャンピングカーだ。

固定された家と同じように水・電気・ベッド・トイレ・暖房などを備えた動く快適な空間として、支援車両が少しでも被災されている方々の安息の場所となることを願う。

【参照サイト】Carstay 公式HP
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この度の令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さまにお悔やみを申し上げます。また、被災された皆さまに謹んでお見舞いを申し上げます。