中国民泊最大手「途家」、Ctrip and Qunarを買収。Airbnbに対抗。

中国版Airbnbとも呼ばれる途家(Tujia)は10月20日、旅行予約と旅行代金比較サイトを運営するCtrip and Qunarを買収したと、Forbesが10月26日付けで報じた

Tujiaは中国の329都市で41万室の物件を提供している民泊仲介サイトである。一方、買収されたCtrip and Qunarは中国最大の旅行予約サイトCtripが、昨年10月に旅行検索サイトQunarを買収して生まれた企業である。Tujiaは今年6月にも競合のMayi.comを買収している。

Airbnbは海外に旅行する中国旅行者の獲得を狙っているが、同買収により、Tujiaは中国における民泊市場での立場を強めAirbnbに対抗する形となる。

中国でAirbnbが利用されない要因は中国人のニーズとうまく噛み合わなかったことにあるという。中国でも空き家問題が深刻化しており、そのほとんどが投資目的に購入した物件だという。しかし、中国人は知らない人、特に同国の他人の家に宿泊することに抵抗があるようだ。途家の特徴は、ホストから宿泊施設を借り、すべての管理を請け負うところにある。サービスの質を確保し、信頼度を高めることで、中国で民泊を普及させた。

中国でバケーションレンタルサービスを展開するサービスには、民泊最大手のAirbnb、自在客、住百家などがあるが、Tujiaは現在、日本や韓国、シンガポール、台湾など中国本土以外でも事業を行っており、今後は海外進出を活性化させる見通しだ。

【参照ページ】中国の民泊最大手「途家」 旅行サイト買収でエアビーに対抗
【関連ページ】途家(Tujia)

(Livhubニュース編集部 平井 真理)

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平井 真理

東京都出身。これまでダイエットアプリ、霊廟、ゲームなど幅広い業界での商品紹介やノウハウなどのライティング経験あり。ウェブライターの経験を活かし、主に民泊・Airbnb関連のニュース記事の執筆を担当。