日本を含む世界190カ国で利用されている民泊サービスAirbnbは現地時間5月31日、同社のサービスを利用する民泊の近隣住民向けに、苦情を報告するためのツール「Airbnbと近隣のホスト」を公表した。
このツールは、騒音やゴミ問題などのトラブルなど、近隣のAirbnbのホストに関して懸念がある場合にAirbnbに報告すると、Airbnbが審査し必要に応じてホスト(民泊運営者)に懸念を伝えるというもの。また、折り返しが欲しい場合や、ホストと直接電話で相談したい場合等は柔軟に対応する。
選択項目は「騒音・騒動、パーティー」、「公共スペース(駐車場、ゴミ集積場など)」、「近所のホスティング全般にまつわる懸念」、「個人の安全または犯罪行為」があり、なかなかクレームを入れにくい騒音やごみの分別等も気軽に報告できる。より確実に報告できるよう、トラブル発生日時を選択できるようになっている。報告フォームには名前とメールアドレスを入力する必要があるが、ホストに名前を明かさずに懸念を伝えることも可能だ。
Airbnbは、宿泊を受け入れるにあたっては地域コミュニティと近隣住民に責任ある対応が求められるとしており、米国内のAirbnbの苦情に関しては電話対応を行ってきた。日本では近隣住民とのトラブルが相次いでおり、対処方法について度々議論されてきた。「Airbnbと近隣のホスト」でどのように対応し、どの程度トラブルが減少するのか、今後の動向に注目したい。
【サービスページ】Airbnbと近隣のホスト
【参照ページ】New Resource for Neighbors
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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