民泊サイト最大手のAirbnbが、中国の民泊サイト大手の一社、小猪(Xiaozhu)の買収に向けて交渉を進めていることが分かった。ブルームバーグが11月23日付けで報じている。
同紙によると、交渉自体は非公開だがAirbnbおよび小猪は既に複数回の会合を重ねており、買収合意は成立する可能性が高いという。
Airbnbは言わずと知れた民泊サイト世界最大手であり、中国人ゲストの海外旅行市場においては順調に予約数を増やしているものの、中国国内の民泊市場では苦戦を続けている。中国300以上の都市で40万室以上の物件を提供しており、先月にはCtrip and Qunarを買収してさらに勢いをつけている途家(Tujia)をはじめ、自在客、住百家など中国勢のライバルは多い。
現在Airbnbの中国国内における物件数は約75,000件で、今後はフルタイムの従業員数を現在の10倍にあたる300名まで増員し、競合と対抗する計画だという。
アイリサーチが公表している「2016年中国在线度假租赁市场研究报告」によると、中国のオンライン民泊市場は2016年の67.8億元から2017年には103億元(約1,680億円)まで拡大見込みとのことで、中国市場におけるシェアの拡大はAirbnbにとっても重要だ。
今年の9月にウォールストリート紙はAirbnbが新たに約8億5000万ドル(約860億円)を調達見込であることを報じたが、今後はこれらの豊富な調達資金を基にして小猪以外にも積極的に民泊サイトの買収を進めていく可能性もある。今後のAirbnbの動きに引き続き注目が集まる。
【参照サイト】Airbnb Said in Talks to Buy China Home-Rental Rival Xiaozhu
(Livhub編集部)
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