首都圏を中心に、自然素材の木造注文住宅を展開する株式会社ムクヤホームは4月30日、移住・二拠点生活者向けに特化した注文住宅事業開始に向け、栃木県那須に株式会社all in house(オールインハウス)を設立した。これにより首都圏から那須への移住を一気通貫でサポートする。
東京・練馬に拠点を構えるムクヤホームは、首都圏を中心に創業より50年以上、無垢材・自然素材の家をムリ・ムダのない適正価格で提供している住宅メーカーだ。「顔のみえる家づくり」をコンセプトに、大工をはじめとする家づくりに関わるすべてのつくり手を公表し、施主との関係を築いている。
このたび同社がall in houseを設立した背景には、2つの要因がある。
1つは、自治体だけではカバーしきれない移住先の住まい選びだ。昨今の働き方・暮らし方の多様化に伴い、都心からの移住や二拠点生活希望者が増加。各自治体の移住支援やメディアによる情報提供、ワーケーションの普及は進む一方で、資金準備や住宅取得までのプロセス、馴染みのない土地での相談相手など、暮らしの基盤となる「住まい」に関するサポートは具体性に欠け、十分とはいえない状況にある。
2つ目に、都心からの移住ニーズにマッチする「那須」の利便性にある。栃木県・那須は、豊かな自然と文化が共存しながらも、東京から新幹線で約70分と通勤も可能な利便性も兼ね備えたエリアだ。また、国道へのアクセスもよく、リゾート地としてだけではなく、定住する場所としても魅力があり、移住や二拠点生活に適した環境といえる。
これらの点から、同社は東京・那須の二拠点から理想の移住・二拠点生活を一気通貫でサポートし、移住希望者の不安を解消し、住まい選びができるようにする考えだ。
ムクヤホーム内に設けられたall in house東京オフィスでは、移住に関する相談・打ち合わせを随時実施。移住先である那須では、土地探しや現場の進捗確認・同行するなど、東京・那須二拠点で連携し迅速かつ丁寧なコミュニケーションを図る。また、現住居の売却相談・資金計画から、立地環境を捉えた設計、専任大工による施工・移住後のアフターフォローまですべてを一気通貫で提供。さらに、別荘や中古物件のリフォーム・リノベーションにも対応する。
同社は現在、栃木県那須町にサウナ付きモデルハウスを2022年完成に向け建設中だ。今後は、那須への移住について個別相談をした人向けに無料で宿泊できるようにするほか、希望者には同社スタッフによる現地案内や、移住者との交流会も企画する予定だという。
働き方や暮らし方の多様化によるワーケーションや地方移住、二拠点生活ニーズの拡大から、自治体や各企業からそれにあわせたサービスは拡大しているものの、実際に住む場合のサポートについては情報が乏しく、なかなか移住や二拠点生活に踏み切れない人も少なくない。同社によるこのたびの新会社設立により、移住先の地でも充実したサポート体制の中、安心して理想の住まいをみつける人が増えることを期待したい。
【ウェブサイト】株式会社all in house
【ウェブサイト】株式会社ムクヤホーム
(Livhubニュース編集部)
松岡 のぞみ
最新記事 by 松岡 のぞみ (全て見る)
- 国際的なエコラベル「グリーンキー」がエクスペディアと提携、ユネスコの「サステイナブルトラベルの誓約」参加へ - 2022年4月19日
- 食の生産現場での体験と宿泊がセットに!「生産者さんに会いに行こう!ポケマル×LAC GOTO生産現場」 - 2022年3月30日
- 自然豊かな環境が仕事に好影響、沖縄ワーケーション「ビジネスの感性を高めるウェルネス効果」検証 - 2022年3月29日
- 借りて住むなら郊外。LIFULL 2022年住みたい街ランキング - 2022年2月10日
- 休暇だけではない、これからの沖縄のWorkとLifeを考える「Workcation Week Okinawa」開催 - 2021年11月26日