「この野菜は〇〇農園の〇〇さんが作りました」
スーパーマーケットに並ぶ野菜のパッケージに記載されているその言葉。何も見えないよりは、その言葉があることで産地や作っている人の想像がしやすくもあるが、実際にその土地を訪れ作っている人と話をしたり、土に触れて収穫を手伝ったりすることで、日常の食卓に並ぶ食材への感謝の気持ちをもっと強められたらと思う人も少なくないのではないだろうか。でもなかなか機会がない・・そんな方におすすめのサービスが開始された。
株式会社LIFULLが運営するコリビングサービス「Living Anywhere Commons」(以下LAC)と、生産者と消費者をつなぐ産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する株式会社ポケットマルシェが3月23日、2社連携のうえ開始した、生産現場における収穫や調理体験と宿泊がセットになった新サービス「生産者さんに会いに行こう!ポケマル×LAC GOTO生産現場」だ。
同サービスでは、利用者が対象の体験商品を購入すると、生産現場近郊のLAC施設の回数券購入費用を全額補助するクーポンが発行されるほか、生産者の出品価格に対し、一律で2,000円の購入費用が利用者に補助される仕組みだ。
ポケットマルシェの調査によると、8割以上の生産者が地域を訪れる形の関係人口を創出する意欲がある一方、実際にお客さんが生産現場を訪れたことがあると回答した生産者は約6%のみだった。さらに半数以上の消費者が「地域を訪れたい」と回答するも、実際に生産現場に訪問経験がある消費者は約3%のみという結果となった。
これらの調査結果を通して、生産者と消費者間において、「地域に来てほしい」「地域を訪れたい」という双方向の意欲があるが実現できている例が少ないことが明らかとなった。そこで、地域を訪れる形の関係人口の創出を促進すべく、両社が連携しこのたびのサービス開始に至ったという。
第一弾として、LACの館山・下田・八ヶ岳の3拠点を中心に、現地の生産現場での体験を展開する。
千葉県館山市の「安西農園」では、そら豆畑の見学やそら豆についての話を聞いた後に収穫体験を実施。静岡県下田市の「ひらたけ農園」では、クレソンの収穫と採れたてのクレソンを使用したクレソンバーガーづくりを体験できる。山梨県北杜市の「株式会社GREENCOLLAR」では、葡萄栽培の話を聞き、農作業の手伝いや葡萄の試食・ピザづくり体験を行う。宿泊は前述の通り、LACが運営する各施設に無料で滞在が可能だ。
今回の取り組みに伴い、生産者と消費者、作る人と食べる人の接点が増え、生産現場での体験を通じてより現地の魅力を感じながら両者の関係性が深まることを期待したい。
【参照サイト】生産者に会いに行こう👨🌾👩🌾『GOTO生産現場💨』宿泊費タダ+体験代2,000円オフのお得なサービスができました✨
【参照サイト】ポケットマルシェ
【関連ページ】Living Anywhere Commons評判、口コミ、各拠点の楽しみ方
松岡 のぞみ
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